鉄板Dining ゆうあ

前回の薬研堀・八昌を出て、川本さんの案内でやってきたのは胡町、相生通り沿いにある「鉄板Dining ゆうあ」というお店。電停だと銀山町駅が近い。「ここ、面白い焼きそばを出すんですよ」との言葉に期待が膨らむ。

胡町 鉄板Dining ゆうあ

「ゆうあ」の入り口は牛めし松屋の脇にある。階段で2階へ登ってドアを潜る。右手が厨房で正面に鉄板、左手窓際はテーブル席が複数。厨房には男性スタッフもいるが、オーナーも焼き手も女性で、店内も適度にお洒落な雰囲気だ。

冷酒にチェイサーもついてくるのが嬉しい

鉄板前のカウンターに着席。18時前の入店だったので先客は少なかったが、そのうち混んできた。とりあえず冷酒の西條鶴(広島)を注文。何も言わずに和らぎ水=チェイサーも出してくださった。この心配りが嬉しい。

ゆうあ 焼きそばメニュー

すでにお腹一杯なのでと恐縮しつつ、食べ物の注文は焼きそば一品のみ。メニューには焼きそばがいくつか載っている。オーソドックスなソースもあれば、柚子こしょう焼きそばというちょっと変わったオススメメニューもある。

この日の黒板メニュー

しかし選んだのは黒板メニューのひとつ。オクラと山芋の混ぜ焼きソバ(わさび風味・1100円)という変わり種。どんな品なのか全く想像がつかない。

まずは麺を茹で上げて、油を引かずに鉄板に広げ、しっかり焼く。この広げ方が豪快だった。川本さんによるとこの焼き方は広島の有名店のひとつ「五ェ門」がルーツらしい。こちらの店はポジション的には孫弟子にあたるそうだ。

茹でた麺を豪快に広げて焼き上げます

麺に焼き目が付いたらキャベツとモヤシを混ぜつつ、ふんわりと空気を含むように焼き上げ、醤油で味付け。出来上がった醤油焼きそばを深みのある皿に盛りつける。

オクラと山芋の混ぜ焼きソバ(わさび風味) 1100円

そこに沢山の具をトッピングしてゆく。揚げ玉、賽の目に刻んだオクラとトロロ、擦り下ろしたワサビ。カイワレ大根に白ごま、刻み海苔。好みでポン酢を掛けてと添えてくれた。かなりの高さで、見た目が凄い。

「そうそう、今だけ限定の盛り付けもあって……」と、広島セ・リーグ優勝記念のデコレーションまでしてくれた。

期間限定の特別盛り付け

「どれが誰か分かります?」
「すんません、野球詳しくなくて」
「センセイは?」
「新井と黒田と……えーっと……」
「えー、怪しい~(笑)」

盛り上がりつつ味見。川本さんがトングでよーくかき混ぜて、取り分けてくださった。とてもさっぱりしていて、爽やかな味わいだ。山芋のシャキシャキ感にワサビやカイワレの峻烈な風味。もう食べられないと思っていたのにスルスル入っていく。これは美味しいなー。

とてもさっぱりした美味しい焼きそばでした

その後も鍋島(佐賀)や雨後の月(広島)など冷酒をお代わりしながら、お店の方を交えていろいろ楽しく過ごさせていただいた。山芋はお好み焼のトッピングとしても白人女性に人気があるらしい。また広島のお好み焼を研究されている細井さんという方のお話も出た。いつかお会いしてみたいなー。

滞在は2時間半あまり。ホスピタリティ溢れるおもてなしに対して、こちらの事情(満腹)であまり注文できなかったのが悔やまれる。また広島に来ることがあったら再訪したい。ちなみにランチではお好み焼が人気らしい。

そしてお付き合いいただいた川本さん、ありがとうございました! プロのお話を直接お聞きできて、とても得ることの多い一日だった。ソースの世界は思った以上に奥深そーっす。

鉄板Dining ゆうあ

店舗情報TEL:082-249-0140
住所: 広島県広島市中区胡町1-20 2階
営業時間: 11:30~14:30 17:00~25:00
定休日:日曜
主なメニューオクラと山芋の混ぜ焼きソバ(わさび風味) 1100円

柚子こしょう焼きソバ 1000円
ソース焼きソバ 750円
塩焼きソバ(豚肉) 850円
塩焼きソバ(海鮮) 850円