ラーメン拾番
この8月の新潟訪問は週末土日での1泊2日だった。その土曜の夜は、たまたまTwitterで相互フォローしている方が、新潟を訪れていたので一緒に飲むことになった。かつて新潟で6年間過ごしたことがある料理芸人・クック井上。さんから、個人的に教えていただいた古町9の寅まるという店で、新鮮な魚介や新潟の酒を堪能した。
相席いただいた方はBABYMETALファンのバイク乗りで、北海道ツーリングのため翌日のフェリーに乗るという。私も翌日のロケが控えていたため、飲むのはそこそこで切り上げて解散。その後、一人で締めに訪問したのが今回紹介するラーメン拾番だ。
ラーメン拾番は、古町10番町の入り口にあたる交差点角にある。だから屋号も拾番(10番)なのだろう。口コミサイトでは「最高の〆ラーメンの店」「焼きそばも美味い」と評判の店だ。客席はカウンターのみで10席ほど。土曜の21時半という時間帯で、かろうじて2席だけが空いていた。セルフサービスのお冷を汲んで、手前の方に着席。
店は年配の男性店主が一人で切り盛りしている。「やきそば(800円)、一つ」と注文すると、「ありがとうございます」との丁寧な返事。腰が低い店主さんだなあ。カウンターに並ぶ客は皆ラーメンを食べていた。透き通ったスープからは魚介系の出汁の香りが漂ってきて、とても美味しそうだ。
寸胴に沸き立つ熱湯で麺を軽く茹でてから、中華鍋で炒める。もっとお腹に余裕があれば瓶ビールも頼みたかったな、などと考えているうちに出来上がり。細麺なので提供までが早い。
麺は極細の縮れ麺。前回紹介した大江戸もそうだったが、このくらいの太さの麺が新潟市民の好みなのかな。燕三条系のごっつい太麺とは対照的だ。具はキャベツ・玉ねぎ・人参。薄くスライスされたチャーシューが2枚トッピングされ、熱々のスープも付けてくれた。
味付けは塩ベースであっさり気味。出汁が効いていて、そのまま食べても美味しい。しかし焼きそばと同時に、調味料入れからソースをすっと出してくれる。そう、この店の焼きそばはソースを掛けて食べる、ソース後掛け方式なのだ。
せっかくだからとソースを掛けてみると、ぶわっと多層的で複雑なフレイバーに一変した。細麺ならではの食感に野菜の甘味と歯応え、チャーシューの旨味、そしてソースのスパイスと酸味。付け合わせの透明スープも実に美味しい。うーん、レベル高いなー。
お会計は800円。大江戸もそうだったが、ここのラーメンも絶対美味いに違いない。あー、もっと大きな胃袋があればなあ。新潟市で焼きそばというと、どうしてみかづきのイタリアンばかりが取り上げられるけど、ラーメン屋が提供しているソース後掛け細麺焼きそばも見逃せないねぇ。
店舗情報 | TEL: 025-224-7629 住所: 新潟県新潟市中央区古町通10番町1664 営業時間: 18:00~翌4:00 定休日: 水曜 |
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主なメニュー | やきそば 800円 ラーメン 600円 チャシューメン 800円 |
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