楽喜亭
「大盛ですか? うちは並でも量が多いけど大丈夫?」
「楽喜」と書いて「ラッキー」と読む、三田の路地裏にある楽喜亭。量が多めなのは確かだが、決して爆盛り系の店ではない。ランチどきは近隣のサラリーマンの客でにぎわう庶民派の大衆中華だ。「こんな場所にあるの?」というロケーション、そして平日のランチ営業のみという点がちょっと特殊な店である。
楽喜亭を訪れるのは、これが3回目だった。人気はラーメン類とカレーライス、そしてソース焼きそばだ。ソース焼きそばはチキンカツ・ポテトコロッケ・ハムかつなどのオプションも選べる。
ちなみに前回はソース焼きそばポテトコロッケのせ(750円)を食べた。ホクホク揚げたての熱々コロッケで、ジャガイモの優しい味わいがソースになじんで美味しかったことを覚えている。その時のボリュームが印象に残っていて、大盛はどの程度のものか試してみたくなったのだ。
「前にも来たことあるのね。なら出すけど、無理しないでね」
ホール担当のお姉さんとそんなやり取りを経て注文した、ソース焼きそばハムかつ大盛(900円)。大盛は並盛の150円増し。前回訪問時のお皿と色は似ているが、より深みのある器に盛られてきた。ここの焼きそばは味噌汁もついてくるのが地味に嬉しい。
麺は細麺でやわやわ。浅く蒸した麺を湯がいて使うとか、そんな印象。マルちゃん焼そばに換算すると4玉分くらいの量だろうか。味わいは全く異なるが、五反田の梅林を思い出すボリューム感。具は豚肉、キャベツ、モヤシ。キャベツの千切りとハムかつ、刻み海苔に紅生姜がトッピングされている。
味付けはさっぱりめのソース味。小学生のころに土曜の昼ごはんで食べたような、ごく家庭的な味わいだ。前回座った席からちょうどソースのボトルが見えたのだが、どうやらブルドックの焼きそばソースを使っているらしい。肩ひじ張らない感じが店の雰囲気にあっていて良い。
千切りキャベツとハムかつには卓上のソースをたっぷり掛けよう。揚げたてのハムカツはカリカリ、サクサク。チキンカツやポテトコロッケもいいけど、クリスピーな薄いハムかつがこの焼きそばにはピッタリだ。味噌汁は白味噌。豆腐とわかめのオーソドックスな品。どこまでも自然体を貫いている。
出されたときはちょっと不安だったけど、なんとか完食。店員さんの静止を振り切って注文したのは神楽坂飯店以来だが、無事に平らげることができた。すっかり満腹で午後の仕事は睡魔との闘いになりそうだ。以前、あんかけラーメンを食べたけど、ほかのラーメンやカレーライスも美味しそうだった。次はそれらを食べてみようっと。
店舗情報 | 住所: 東京都港区芝3-42-7 1F 営業時間: 11:00~14:00 定休日: 土・日・祝 |
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主なメニュー | ソース焼きそば 650円 チキンカツ・ポテトコロッケ・ハムかつ 750円 大盛 +150円 |
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