玉蘭
北京焼きそば3軒目は新宿の歌舞伎町にある北京料理店・玉蘭。24時間営業で年中無休という歌舞伎町シフト。出前が主体だが店内でも食べられる。ただし人には勧めづらい店だ。
3月下旬、日曜の16時前という半端な時間に訪問。場所は新宿区役所の裏手の辺り。ロボットレストランからほど近い猥雑な界隈だ。まだ明るい時間帯なので客引きは少ない。
外観をざっと眺めてから店内へ。フロアにはテーブルが10卓ほど並んでいた。酔っ払った常連が女将さんに絡んでいるけど軽くあしらわれている。テレビの見安い奥の方のテーブルに着席。
目的の品は北京炒麺(800円)。日本語表記は「野菜たっぷり入り焼きそば」、英語表記は「Beijing style Fried Noodles」。他にも五目あんかけや焼きビーフンの他、青椒肉糸やカレー味などオリジナルの焼うどんもあった。
「北京焼きそばと瓶ビール(600円)ください」
店内は台湾辺りの市場を髣髴とさせるフレイバーに満ちている。椅子の座面はひび割れ、テーブルの天板もなんだかベタベタする。正直、清潔感には乏しい。
あと焼きそばが出来上がるまでに20分くらい掛かったのもちょっと辛い。ビールでさえも何故か3分くらい掛けて出てきた。中華料理ってスピード命だと思うんだが。とりあえず運ばれて来た焼きそばを食おう。
麺は細い蒸し麺。具は豚肉・モヤシ・キャベツ・ニンジン・玉ねぎ・木耳。日本語表記の「野菜たっぷり入り」に偽りは無かった。
味付けは醤油系でややしょっぱ目。オイスターソースも使われているのか、このまま上海風焼きそばとして出しても通用しそうだ。蒸し麺の心地よい歯応えと野菜の旨味でビールも進む。まあ、焼きそばが出る前にほとんど飲んじゃったけど。
お会計は1400円。女将さん以外は日本語も通じにくそうだし、いろいろと大陸的な店だった。歌舞伎町は中華料理でも選択肢が多いだろうから、わざわざ来るほどの店ではない。ただ、近所で出前が必要になったときや終電を逃したときなどはこの店を思い出すと良いだろう。
さて、以上3軒の北京料理店で北京焼きそばを食べてみたけど、醤油系だったり塩ベースだったり、細い蒸し麺だったり平打ちの茹で麺だったり、てんでバラバラだった。共通点は複数の野菜がたっぷり使われている点くらいか。
四川もそうだったが北京も「炒麺」のスタイルは多様なのだろう。今回はそのことを確認できただけでも良かったとしておこう。
店舗情報 | TEL:03-3205-6727 住所:東京都新宿区歌舞伎町1-8-2 FCCビル 1F 営業時間:24時間営業 定休日:無休 → ホームページ |
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主なメニュー | 北京炒麺(野菜たっぷり入り焼きそば) 800円 什錦五目炒麺(五目あんかけ焼きそば) 800円 炒米粉(焼きビーフン) 800円 海鮮米粉(シーフードビーフン) 1000円 牛肉焼きうどん 1000円 青椒肉糸うどん 1000円 野菜と大豆のカレー焼うどん 1000円 |
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