上海味道 新天地
中国本土の焼きそば特集6週目! 今週は上海・杭州・温州、それぞれの料理店が提供するそれぞれの地名を冠した焼きそばです。江蘇料理も浙江料理も日本ではあまり区別を付けずに「上海料理」とくくっちゃうことが多いんですけど(自分もあまり詳しくないけど)、あえて細かいところを狙ってみました。
ちなみにこの中国本土の焼きそば特集は10週目まである予定です。ようやく後半に入ったということですね。我ながら長っ!!
上海風焼きそばと実際に上海で食べられている焼きそばは異なる、という話を3月に書いた。そこでも述べたが、本場の上海焼きそば=極太麺の醤油焼きそばは日本だと横浜の萬来亭くらいしか食べられない。
「東京でも食べられるといいのになあ」と常々思っていたところに見つけたのが池袋西口にある上海味道・新天地というお店。店頭の看板のそれらしい写真が目に留まった。今年の2月に開業したばかりらしい。
日を改めて4月下旬に訪問。池袋西口はニューカマーの中国人が増えてちょっとした中華街のようになっている。食材店で台湾の「黒松沙士」が買えるのはちょっと嬉しい。
新天地は雑居ビルの2~3階にある。エレベータで上がって入店。2階は厨房があるためかテーブルが4卓のみ。3階の方が広いのだろう。先客なし。スタッフは皆現地人らしく、端のテーブルでは姐姐が餃子を作っていた。
目的の品はランチセットにある上海粗炒麺(850円)。「粗」は「太い」の意味で、日本語訳は「上海太い焼きそば」。グランドメニューでは阿王粗炒麺(王さん特製焼きそば)となっている。ランチセットは少しお得だ。
冷たいお茶とお絞りを受け取って上海粗炒麺を注文。厨房から中華鍋の激しい音が聞こえてくる。待つこと5分ほどで、焼きそば、スープ、モヤシナムル、タクワンが乗ったお盆が運ばれて来た。
麺は極太麺。蒸してあるのか、水で締めているのかほどよいコシがある。もしかしたら、日本のうどん玉で代用しているのかな? 具は短冊切りの豚肉と青菜(小松菜)のみ。これも上海の本場スタイルだ。
味付けは老抽(中国のたまり醤油)の他、塩コショウ・砂糖・醤油・鶏粉あたりか。甘じょっぱく、胡椒が聞いててスパイシーだ。この独特の味付けと太麺の食べ応えが癖になるんだよなあ。脂っこくボリュームもなかなかあって意外に腹に溜まった。
スープはかき玉子と豆腐とザーサイのとろみスープ。モヤシやタクワンを箸休めにして完食。あー、美味しかった。
都内で現地風の本格的な上海焼きそばを気軽に食べられる店が出来て良かった。メニューにはあんかけ焼きそばの「両面黄」や餅と具を炒めた「炒年糕」もあり。機会があれば色々頼んでみたい。
店舗情報 | TEL:03-5904-8585 住所:東京都豊島区西池袋1-34-3 矢島ビル参番館 2F 営業時間:11:00~15:00 17:30~24:00 定休日:年中無休 |
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主なメニュー | ランチ 上海粗炒麺(上海太い焼きそば) 850円 グランドメニュー 阿王粗炒麺(王さん特製焼きそば) 880円 海鮮両面黄(海鮮硬焼きそば) 1180円 荠菜炒年糕(ナズナと上海もち炒め) 880円 肉絲白菜炒年糕(白菜と上海もち炒め) 880円 |
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