お月さん
安芸灘とびしま海道を御存知だろうか? 呉市の広から8つの橋を経て安芸灘の島々を結ぶルートの愛称で、しまなみ海道には知名度で負けているが、なかなかどうして、そちらにも引けを取らない風光明媚なコースである。
そのスタート地点、安芸灘大橋の架かる下蒲刈島(しもがまがりしま)に梶ヶ浜という砂浜があり、そこに店を構えるお月さんというのが今回紹介する店だ。いろいろ下調べをしていると、この店の焼きそばが周辺のチャリダーの間で人気らしい。
訪れたのは一昨年の5月中旬、土曜日のお昼前。天気の良い日で、バイクや自転車でとびしま海道をめぐる人々や、堤防や岸壁から糸を垂らす太公望たちを途中で何人も見かけた。梶ヶ浜はこじんまりしたビーチで白い砂がきれいだ。お月さんはその浜に客席が面するように建っている。海水浴シーズンには海の家も兼ねるのだろう。
店内にはテーブルが3卓ほどと座敷席。さらにテラスにもテーブルが6卓あった。先客は4人一組の家族連れで、テラス席で料理を待っていた。
メニューは厨房窓口の上部にある。焼きそば(550円)を注文して、お冷やを汲み、私もテラス席へ。厨房では何人かのおばちゃんたちがワイワイガヤガヤしながら料理していた。
しばらく待って焼きそば登場。二つ折りの玉子焼きに包まれていて、ぱっと見はまるでオムそばだ。
麺は中細で柔か目。焼き目がかなりはっきり付いている。具はキャベツ、豚肉、天カス。玉子の上には青海苔もパラパラと振りかけられている。味付けはソース主体だが鰹節粉も使われているようだ。マイルドなのにピリッとした辛味も感じる。麺と具を炒めたておいて、黄身を崩した目玉焼きに乗せ、二つ折りにしながらひっくり返したものだろう。
基本的に広島風のお好み焼きから小麦粉の生地を省略したような代物だ。中は熱々で野菜はよく熱が通り、しっとりした塩梅に仕上がっている。麺2玉くらいの量と聞いていたが、確かにボリュームたっぷりだ。軽く食べるには不向きかも知れない。
ちなみに先客は二人が焼きそばで、もう二人が焼きうどんだった。本当に人気のようだ。とびしま海道へもし行くことがあったら、ぜひ思い出してほしい。安芸灘大橋の通行料金はちょっと高いけどおススメしとく。
店舗情報 | TEL:0823-65-3440 住所:広島県呉市下蒲刈町下島839-16 営業時間:11:00~17:00 定休日:月曜日 → ホームページ |
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主なメニュー | 焼きそば 550円 焼きうどん 550円 |
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