水門やきそば あきた

鬼怒川と並行するようにその東側を流れる利根川水系小貝川。ブラックバス釣りのポイントとして知られている川で、ルアーをぶら下げた釣竿を手に川岸をうろうろしている釣り人も多い。

利根川水系 小貝川

かつて小貝川は洪水の多い暴れ川だったらしいが、度重なる治水対策で今はおとなしくなったとか。江戸時代に造られたつくばみらい市の福岡堰もその治水対策のひとつで、堰から分岐した水路は灌漑用水として利用されている。

小貝川と用水路を隔てる水門

その用水路の水門の目の前にあるのが今回紹介する焼きそば専門店、水門やきそば・あきたである。創業は47~8年前。桜の名所としても知られるこの地で、昔から地元の人に親しまれてきた焼きそば店なのだ。

つくばみらい市 水門やきそば あきた

5月下旬、土曜日の昼時に訪問。店は駄菓子屋を兼ねたような造りで、テーブルが5卓ほど並んでいる。先客の家族連れが丁度帰るところで、3人で食べた上に焼きそばを何人前か持ち帰りしていた。

水門やきそば あきた メニュー

メニューは焼きそばの並と大のみ。これ以上ないほどにシンプルな品揃えだ。並(350円)を注文すると、女将さんが鉄板で調理し始めた。5分ほどで出来上がり。

焼きそばは鉄板で調理

麺は中細で、ゴワゴワした歯応えの角蒸し麺。具は豚コマとキャベツ。トッピングに青海苔、紅生姜。並でもなかなかのボリュームだ。

やきそば(並) 350円

味付けはソース味がベース。見た目はいかにも昔ながらのソース焼きそばである。しかし、一口食べてビックリした。ニンニクだ。それかなり強烈に効かせてある。見た目を裏切るインパクトで、癖になる味わいだ。

見た目は一般的なソース焼きそばだが……

女将さんに確認したところ、すりおろしたニンニクを昔から入れているそうだ。野田から柏に移転した車の焼きそばジロベエもニンニクを効かせてあるのが特徴だが、距離的にはちょっと遠いので、完全にこちらのオリジナルなのだろう。

ニンニクがめっちゃ効いてます

食べ終えてお会計。それにしても印象的な焼きそばだった。静岡西部の中遠ニンニク系もそうだったが、ここのを食べ慣れたら、他の焼きそばが物足りなくなるに違いない。茨城西部・南部エリアの焼きそばは個性派揃いで、ほんと探索し甲斐がある。桜の季節にでも再訪してみたいなー。

あきた

店舗情報TEL: 0297-52-5081
住所: 茨城県つくばみらい市福岡1491
営業時間: 10:00~日没位まで
定休日: 不定休
主なメニューやきそば
並 350円 大 500円