Yakitori Taisho
ニューヨークにあるいろんな国がルーツの焼きそば(と広義の焼きそば的料理)を紹介してきたが、日本食レストランではどういった品が人気なのだろう? それを確かめに日本風居酒屋のYakitori Taishoを訪れてみた。一人だといろいろ頼めないので、2nd Ave Deliに同席してくれたMAOちゃんも一緒だ。わーい。
訪問したのは平日の夜、20時ごろ。場所は3番街(3rd Ave)の東8丁目(E 8th St)。MAOちゃんによると、この辺りは和食店や日本食材店が集まる日本人街らしい。店頭の「やきとり大将」の赤提灯を見て、同じ屋号の高円寺にある焼きとり屋を思い出す。
店は奥行きがあり意外に広い。まずはビール。サッポロの生ビール(Sapporo Draft Beer $5.75)があったのでそれで乾杯。最初はカウンターだったが、席が空いたということで一番奥のテーブルへ。それにしても店員さんに日本語が通じるというのは気楽だなあ。
注文したのは焼きウナギロール(Yaki Unagi Roll $9.75)と餃子(Gyoza $6.75)。餃子は冷凍の既製品だが、それは仕方あるまい。お弁当に入ってそうな味である。
焼きウナギロールはこの店のオリジナル。甘辛いウナギの蒲焼とアボカドをご飯で巻いて、周りを炭火で焦がしてある。さらにマヨネーズと青のりをトッピングするという、なかなか不思議な組み合わせだ。これが意外に美味しい。
続いて牛すじ卵とじ(Gyu Suji Tamago Toji $5.50)とチャーシューアボカド(Charsiu Avocado $10.75)。牛すじ卵とじは写真だと美味しそうだったのだが、これは失敗。すじの煮込み時間が短すぎるのだろう。あまりに硬すぎて半分以上残してしまった。
その代わり、チャーシューアボカドは大当たり。スライスしたチャーシューとアボカドにマヨネーズを掛けただけなのだが、それぞれの油脂の相乗効果で実に濃厚な味わいだ。酒の肴にはピッタリ。これ、日本の居酒屋で見かけたら注文したい。アボカドスライサー、買おうかな。
そして焼きそば。こちらのメニューにはStir Fry Noodlesのページが用意されている。普通の焼きそばもあるが、口コミサイトのYelpで評判なのが、サーモンクリーム焼きそば(Salmon Cream Yakisoba $10.50)だ。
麺は中太のモチモチ麺。タラコの混ざった濃厚なクリームがサーモンの風味を包み込んで、麺との一体感を高めている。炒めてあるというよりは和えてあり、和風パスタのよう。「これも焼きそばなんですか?」とMAOちゃんに訊かれ、「店が焼きそばと名付けてある以上は焼きそばなのだ」と答えたら笑ってた。
ボリューム的には、日本の居酒屋なら標準的な焼きそばの量だが、アメリカ人は少なく感じそう。仮に食事だとしたら、この4倍くらい出さないと満足しないんじゃないかな。ただ周りのグループも注文してたし、リピーターも多いようなので、この量も日本風と割り切って楽しんでいるのだろう。
お酒もオリジナルのカクテルがあり、大将モヒート(Taisho Mojito $8.50)というのを試してみた。本来のモヒートはラム酒にライム・ミントだが、大将モヒートは柚子と紫蘇を使っているらしい。爽やかな甘さで口当たりの良い、美味しいカクテルだ。ただちょっと自分には甘すぎるけど。
適当なところでお会計してハシゴ酒。2軒目に訪れたVillage Yokochoという日本風居酒屋も、なかなか良い店だった。その後も無料で入場できるルーフトップバーから夜景を楽しんだり、ニューヨークの夜を堪能。あー、楽しかった。MAOちゃん、案内してくれてありがとねー。
店舗情報 | 住所: 5 St Marks Pl, Ste 1,New York, NY 10003 TEL: (212) 228-5086 営業時間: 18:00~翌1:30 定休日: なし |
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主なメニュー | サーモンクリーム焼きそば $10.50 焼きウナギロール $9.75 餃子 $6.75 チャーシューアボカド $10.75 牛すじ卵とじ $5.50 大将モヒート $8.50 |
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