塩山館食堂

2015年12月24日

太麺の焼きそば特集、東京周辺の中華食堂編も今回でラストです。東京からは微妙な距離になりますが、山梨県のお店です。


塩山駅から至近の場所にある塩山館(えんざんかん)食堂。中華系の大衆食堂で湯麺(タンメン)と炒麺(炒めそば)が人気の店だ。ここの炒めそばも特徴的な太麺を使っているらしい。

塩山 塩山館食堂

訪れたのは昨年11月中旬。小雨の降る土曜日のお昼前。開店時間が11時とばかり思っていたがどうやら11時半のようだ。店に着いたら開店直前で行列が出来ていた。少し離れた場所にバイクを停めて店に戻ると既に開店して列は無くなっていた。店内は満席だ。通常でもオーダーから配膳までに時間が掛かるそうだが、これはかなり待つのを覚悟した方が良さそうだな。

ちなみに客席は小上がり3卓、テーブル2卓、カウンターが6席。店内にあった順番待ちの椅子に腰掛けて備え付けのコミックを読む。っと、店のおばちゃんが声を掛けてきた。

「まだ開店したばかりでだいぶお時間が掛かりますけど……」
「ええ、大丈夫です、待ちます」
「ではお先にご注文を伺っておきますね、メニューをお持ちしましょうか?」
「いえ。んじゃ、炒めそば(670円)をお願いします」

釣りキチ三平をつらつら読んでいると後から客が次々入って来た。地元の人が多いのだろう、慣れた風に椅子に腰掛けて待っている。あちこちのテーブルに料理が運ばれ、30分余りでテーブル席が一つ空いた。

「ご相席なりますがこちらへどうぞ」

塩山館食堂 メニュー

案内されてからメニューなど眺めつつ、またしばし待つ。相席相手に運ばれて来た特製タンメンが美味しそうだ。分厚い豚肉が何ともそそる。

「炒めそば、お待たせしましたー」

着席して10分ほどで注文した品が運ばれて来た。濛々と湯気が立つ大皿に、付け合せのスープ碗。待ちすぎて腹がぺこぺこだ。さあさあ、いただこう。

炒麺(炒めそば) 670円

麺はコシが強めでゴワゴワ・もっちりとした極太麺。手もみ風な縮れもあって一風変わっている。具はキャベツとモヤシに豚肉の短冊切り。どの具も歯応えがあって麺に負けていない。味付けは醤油とオイスターソースの中華系。ラードと野菜の水分でしっとりした仕上がり。麺が美味しくて癖になる味だ。

付け合せのスープはごくあっさりとした鳥ガラ風味。口直しに丁度良い。炒めそばは決行なボリュームがあって、食べても食べてもなかなか減らない。他の客が注文していた品々も同様に盛りが良い。こりゃ、待ち時間が延びるのも仕方無いわな。

お会計を済ませて出ようとすると、待ち人数はさらに増えていた。塩山の地元民に愛される隠れた人気店か。今度来たら特製タンメンだな。

塩山館食堂

店舗情報TEL:0553-33-2020
住所:山梨県甲州市塩山上於曽1719-13
営業時間:11:30~17:30
定休日:日曜日
主なメニュー炒麺(炒めそば) 670円
湯麺(タンメン) 660円
特製湯麺(特製タンメン) 882円