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華香亭本店

2020年5月31日

横浜の本牧の近く、本郷町という町の裏通りに華香亭本店という広東料理の店がある。創業は明治41年(1908年)というから、中華街を含めても横浜では相当古い中華料理店だ。※三代目店主のインタビューによると大正元年創業だそうです。失礼しました。

創業大正元年 横浜 華香亭本店

2月中旬、平日の17時半ごろに訪問。公共交通機関だと根岸線の山手が最寄り駅だが1kmくらい歩かねばならない。石川町あるいは横浜駅からバスで行く方が良い気がする。

華香亭本店 店内の様子

店舗は無国籍な雰囲気の渋い建物だ。積み重ねた歴史を感じさせる。店内も渋い。丸テーブルが1卓に4人掛けのテーブルが6卓。天井にはレトロな送風機が回っていた。夜営業の早い時間帯で先客はなし。

華香亭本店 麺類メニュー

メニューには定番の中華系メニューが並ぶ。焼きそばは6種載っていて、さらに壁には「上海ヤキソバ」の文字もあった。

「ご注文はお決まりですか?」
「モヤシヤキソバ(750円)をください」
「パリっと揚げた硬いのと、軟らかいのがありますが?」
「柔らかいので」

注文して5分ほどで配膳。イメージとはちょっと違うビジュアルの焼きそばが運ばれて来た。

モヤシヤキソバ 750円

麺は極細で軟らかく、多少の焼き目がついている。具はモヤシ・ピーマン・ニンジン・玉葱、それと豚肉が少々。モヤシは頭が付いているが根は処理されていた。このモヤシの頭やピーマン・人参などの彩りが、自分の予想と違っていたのだな。

極細麺にシンプルな味わいの餡が絡む

餡の味付けは塩コショウでシンプルだが、老舗ならではの奥深さを感じさせる味わいだ。汁気は少なく粘り気もあまりない。麺が細いので固い揚げ麺でも割りとすぐに柔らかくなりそうだ。

カラシが付いてくるのでお好みで

ボリュームはほどほど。焼きそばと一緒に出されたカラシを酢で溶いて掛けても美味しかった。雰囲気込みで味わいつつ完食。

ところで食べている最中に入って来た客が、こんな会話を店員さんとしていた。

「あんかけ焼きそばはどれ?」
「全部広東風のあんかけで、炒めてあるのは上海焼きそばだけです」
「では五目焼きそばで」

ほうほうと聞き耳を立てていた私。訊きたかったことを訊いてくれて助かった。次回は揚げ麺の五目あたりを食べてみたいな。

ちなみにこのお店、臨時休業も多いらしく、実は私も一回振られた。訪れる方はそのつもりでいた方が良いかも知れない。

華香亭本店

店舗情報TEL:045-621-8250
住所:神奈川県横浜市中区本郷町3-64
営業時間:11:30~14:00 17:30~21:00(LO)
定休日:水曜 ※10月~11月にかけて長期休業あり(要確認)
主なメニューモヤシヤキソバ 750円 鶏ヤキソバ 900円
五目ヤキソバ 900円 カニヤキソバ 1000円
海老ヤキソバ 950円 牛肉ヤキソバ 950円

野菜ソバ 750円 広東メン 850円
チャーハン 750円 餃子 480円 焼売 480円