カフェ・シンガプーラ

シンガポールの焼きそば特集。前回、エビス新東記のホッケンミーに続きましては、チャー・クイティアオです。


今回紹介するのは六本木ヒルズの東側に店舗を構えるシンガポール料理店、カフェ・シンガプーラ。都内でエスニック系のレストランを4つ展開しているゴールデン・ダイニング社が2007年にオープンした店だ。

六本木 カフェ・シンガプーラ

6月上旬、平日夜20時頃に訪問。三角形の敷地に合わせた独特な形の店舗だ。外壁には「歓迎光臨」の文字と代表メニューが筆でしたためられていた。雰囲気が本場っぽい。店内は落ち着いた雰囲気。1階はカウンター8席にテーブル2卓。2階もあり、そちらでは団体さんがにぎやかだ。

タイガービールを生で!

カウンターに腰掛けて、とりあえずシンガポールのタイガービール(750円)を注文。嬉しいことに、日本では貴重な生ビールだ。ロンググラスで提供されたのをグビっと煽る。

サンバル・カンコン 950円

前菜に注文したのはサンバル・カンコン(950円)=空芯菜のサンバル炒め。空芯菜のほろ苦さに唐辛子の辛さとエビの旨味、オニオンフライの香りが丁度良いバランスだ。干しエビの歯応えもとても良い。これは旨いなあ。シンプルな料理だけにシェフの技量が際立っている。タイガービールをお代わり。

ペーパーチキン 300円/1p

続いてペーパーチキン。1ピースが300円とリーズナブル。余分な油は紙に吸われているのだろう、引き締まった鶏肉はジンジャーを効かせてあって旨味たっぷり、歯応え充分。海南鶏飯といい、シンガポールは鶏肉を上手に処理するなー。タイガービールは3杯目に。

バター・プロウン 1350円

ちょっと悩んで注文したバター・プロウン(1350円)。有頭エビがココナッツと一緒に炒めてある。ココナッツのシャリシャリ・ザクザクした食感に爽やかな風味、ピリ辛の味付けでこれもめっちゃ旨い。クリーンヒットの連打ではないか。注文して大正解だった。

ラッフルズ・シンガポール・スリング 750円

ビールにも少し飽きたので、ここでシンガポールスリング。メニューにはラッフルズホテルのオリジナルレシピと書かれている。シェイカーを振る音が止み、出されたのはトロピカルなロングカクテル。美味しいけどおっさんが一人のみで頼む酒ではないな。

カフェ・シンガプーラ 麺類メニュー

そして締めに本命のチャー・クイティアオ(炒粿條/Char Kway Teow)。メニューにはほかにミー・ゴレンやホッケン・ミーもある。ミー・ゴレンはマレー風焼きそばと書かれていた。なるほど、シンガポールではそういう位置づけなんだな。

チャー・クウェイティアオ 1080円

運ばれていたチャー・クイティアオは、平たいライスヌードル=クイティアオ(粿條)と中細の中華麺=ミー(Mee)、2種の麺が使われていた。ペナンレストランで食べたチャー・クイティアオは短く千切れたクイティアオだったが、こちらはちゃんと啜れる長さだ。それにしても、エビス新東記のホッケンミーもそうだが、シンガポールでは2種の麺を一度に使うのが好きなのだろうか? 姫路のちゃんぽんにも似ている。

平たいライスヌードル、中細の中華麺、2種を使用

具は豚肉の腸詰め、溶き卵、エビ、イカ、モヤシ、小松菜。味付けは醤油とオイスターソースかな。コクのある旨味が主体で辛さは無し。シンガポール的な要素はフライドオニオンくらいで、それを除けばほぼ完全に中華風の味付けだ。エスニック料理に求める驚きは少ないかも知れないが、日本人好みの味である。太いクエイティアオとミーの食感の違いが面白い。ボリュームもなかなか。

完全に中華風の味付け

そういえば、新潟県の新発田にシンガポール食堂というのがあり、そこでオッチャホイなる平打ち麺炒めを食べたっけ。あれはピリ辛でペナンレストランで食べたチャー・クイティアオに近い味だったなあ。もしかしたら辛くないのはこの店の個性なのかも知れないな。

全て平らげてお会計は7580円。むっはー、飲み過ぎ・食べ過ぎで結構行ってしまったな。ま、六本木だし、この値段も仕方あるまい。シンガポールへ行くよりは安いから良しとするか。

カフェ・シンガプーラ 海南鶏飯