臻好食客棧 機場店
台湾遠征レポートもいよいよ大詰め。締めは桃園空港の第1ターミナルにある客家料理店、臻好食客棧(チェンハオシークゥチェン)だ。
台北駅でインタウンチェックインを済ませ、身軽になってやってきた台北空港。ここで客家料理を食べるため、かなり時間に余裕を持たせた。
臻好食客棧は第1ターミナルの3階、保安検査場入口の手前にある。店頭には「客家主題餐庁」と記された桃色の看板が掲げられている。
訪れたのは7月中旬の平日、午前10時半過ぎ。台湾の小中学校はすでに夏休みだが、時間が早いので他の客はまだいなかった。
まずカウンターで注文する。メニューには当然客家料理が並んでいた。日本人に馴染があるのは菜脯蛋(干し大根入卵焼き)くらいだろうか。
注文したのは客家炒粄條。套餐=定食セットになっていて230NTD。それに飲み物のミロ(美祿/80NTD)も付けてみた。合計で310NTD=約1500円。適当なテーブルに着席し、待つこと5分ほどで配膳された。
客家炒板條は客家風の「粄條(バンティアオ)」炒めのこと。「粄條」はきしめんのような幅広のライスヌードルを指す。台湾の客家は「炒粄條」と呼ぶが、福建で「炒粿條」、香港で「炒貴刁」と表記する「チャークイティアオ」と、ほぼ同じ料理だ。
油多めで、あっさりした醤油味。もちもちの平麺と青菜やモヤシのシャキシャキした食感とのコントラストが楽しい。それから客家料理は乾物が特徴のひとつ。干しエビや干し椎茸、干し筍の旨味も滲みていてめっちゃウメーン!
ところで幅広のライスヌードルというと「河粉」と呼ばれるものもある。こちらの記事によると「粄條」「粿條」「河粉」は原材料が微妙に違うため、見た目や食味も異なるらしい。ただ私には「河粉の方が噛み応えが強めかな」くらいしかわからない。もっと経験を積まねば、だな。
ちなみに小菜のひとつは細い筍と豚肉を炒めた、竹筍炒肉絲。これは好みにドンピシャの味だ。シンプルさがよい。ご飯が欲しくなる。
もう一つの小菜は、いんげん豆を使った乾煸四季豆。赤唐辛子も使われているが、四川風ほどの辛さはない。これも美味しい。
そして付け合わせのスープは、なぜか豆腐とワカメの味噌汁だ。「え、そこだけ和風?」と戸惑ってしまった。日本人からすると塩味が弱めに感じるが、懐かしい味わいだ。できれば塗り椀で啜りたい。
ネスレ社のミロ(美祿)は台湾ではポピュラーな飲み物らしい。小学校の給食にも出されるそうだ。久しぶりに飲んだけど、香ばしくてなかなかウマい。
実は前夜、台北の客家料理店で「炒粄條」を食べようとして、「拌粄條」(混ぜ粄條)を注文するミスを犯した。日本への帰国前にそれが挽回できてよかった。
台湾最後の晩飯は大失敗した。客家小炒と客家炒板條(焼き麺)と台湾ビールを注文したつもりだったけど、伝票を一行間違えて客家乾拌條(混ぜ麺)に数字書いてた。あと客家小炒は自動的に定食なるみたいで、白米と副菜2品に加え、食後にはきな粉餅のデザートまでついてきた。……旨かったのでまあ良いか! pic.twitter.com/D1xwDU4kPR
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食べ終えて、自分の便が出発するターミナル2へ移動し、チャイナエアラインで無事帰国。実りの多い台湾遠征・五日間だった。残されている宿題もあるので、近い内にまた行きたいなあ。
店舗情報 | 住所: 桃園市大園區航站南路15號出境大廳3樓 営業時間: 10:30~20:30 定休日: なし → ホームページ |
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主なメニュー | 客家炒粄條(套餐) 230NTD 美祿 80NTD |
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