新世界菜館
上海風焼きそば特集、2週目も神保町界隈の老舗中華料理店をご紹介します。
神保町交差点のすぐ近く、靖国通りにビルを構える新世界菜館。創業は戦時中の1943年(昭和18年)。こちらもこれまで紹介した神保町の老舗と同じく、初代は浙江省寧波の出身だそうだ。
当初は現在地より150mほど西、専大前交差点のみずほ銀行の場所で営業していたらしい。終戦後の昭和21年に今の場所へ移転したという。
昨年12月下旬、土曜日の昼過ぎに訪問。ちょうど上海蟹のシーズンで、店頭にはその日に予約してあるグループの名前が掲示されていた。私も食べてみたいがあいにく懐事情がそれを許さない。
入店して一階のテーブル席へ。落ち着きと明るさを兼ね備えた内装だ。フロアにはテーブルが8卓ほど配されている。スタッフがキビキビしていて気持ちが良い。この界隈の中華料理店は割りと大陸的というかぶっきらぼうな接客が多いが、こちらのお店は日本的な接客という印象を受けた。
さてメニュー。焼きそばは五目・海老・鶏とあり、かたやきそばもある。そしてそれとは別に「海鮮上海やきそば(1200円)」があった。漢字表記では「海鮮」に当たる単語は付いておらず、単に「上海炒麺」とのみ記されている。当然それを注文。
温かいお茶を飲んで待つこと6~7分。焼きそばとスープが運ばれてきた。どれどれ、早速いただこう。
麺は細い縮れ麺。柔らかく一本一本が短い。具は海老に貝柱(大・小)、豚肉、小松菜、キャベツ、玉葱、干し椎茸。紅生姜が添えてあるのは意外である。
味付けは醤油とオイスターソースで旨味主体。ドライというよりは、やや汁気のあるクタッとした仕上がりが特徴的だ。素直に美味しい。
具にはプリッとした大粒の海老や貝柱が使われていてなかなか贅沢だ。ボリュームはちょっと物足りないが内容が豪華なので許せてしまう。
付け合せのスープはキャベツと人参のあっさり風味。なんか写真が上手く撮れなかったけど、シンプルな味わいでこちらも美味しかった。
ちなみに同じ並びにある咸亨酒店はこちら新世界菜館の姉妹店だ。寧波の郷土料理と直輸入した紹興酒が売りだとか。機会があればそちらへも一度寄ってみたいなあ。
店舗情報 | TEL:03-3261-4957 住所:東京都千代田区神田神保町2-2 新世界ビル 営業時間:11:00~23:00(日・祝:~21:00) 定休日:なし → ホームページ |
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主なメニュー | 海鮮上海やきそば 1200円 やきそば(五目・海老・鶏) 1000円 かたやきそば(五目・海老・鶏) 1000円 |
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