福龍酒家
広東から目を転じて、次は福建の焼きそばを取り上げてみよう。福建省出身者の多い長崎中華街と違って、横浜中華街の福建料理店は少数派だ。その一つ、福龍酒家の一番人気が福建焼きそばだという。これは一度食べねばなるまい。
訪れたのは3月上旬、平日の午前11時少し前。場所は横浜中華街・朱雀門から入った南門シルクロード沿い、媽祖廟の近くにある。開店直後に入店すると姐姐がにこやかに「いらっしゃいませ」と出迎えてくれた。
フロアには2人掛けと4人掛けのテーブルが10卓ほど並んでいる。「混んでないから広い席へどうぞ」と4人掛けのテーブルへ促されて着席。まだ早い時間なのに先客1人、後からもう1人入ってきた。思っていたより人気店のようだ。
さてメニュー。単品の福建焼きそばは840円だが、950円で水餃子とのセットもあった。お得そうな後者を注文。他の客は定食や汁麺などを食べていた。
5分ほどで配膳。麺は細麺で焼き目がところどころ付いている。具は豚肉・エビ・イカ・モヤシ・ニンジン・キャベツ・ニラ。具沢山でなかなか豪華な焼きそばだ。
味付けは塩ベース。シンプルだが海鮮類の旨味がたっぷりで味わい深い。イカの飾り包丁など、値段の割りには手が込んでいる。ボリュームも充分だ。
そういえば博多皿うどんの元祖・福新楼がその名物を漢字表記で「福建炒麺」と書いていたっけ。あちらは揚げたチャンポン麺を炒め煮したものだった。同じ呼び名でも比較すると全く違っているのが面白い。
遅れて水餃子がやってきた。粒は3つ。皮はもっちり、餡は香辛料がほどよく効いてる。透明なスープの出汁も美味しい。意外に輪郭のハッキリした味わいだ。デザートに杏仁豆腐で口の中をさっぱりと。満足度の高いセットだった。
会計を済ませた後は媽祖廟へ参拝。他の定食も手頃な値段でコストパフォーマンスも良さ気。中華街で手軽にランチを取るのにおあつらえ向きの店だった。機会があればまた利用させていただこうっと。
店舗情報 | TEL:045-663-8896 住所:神奈川県横浜市中区山下町106-15 営業時間:11:00~15:00 17:00~24:00(土日祝は通し営業) 定休日:無休 → ホームページ |
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主なメニュー | 福建焼きそば 840円 福建焼きそば+水餃子セット 950円 五目焼きそば(什景炒麺) 840円 海老焼きそば(蝦仁炒麺) 840円 海鮮焼きそば(海鮮炒麺) 1050円 海老カタ焼きそば(蝦仁炸麺) 840円 五目カタ焼きそば(什景炸麺) 840円 焼きビーフン(福州米粉) 840円 福建チャーハン(福建炒飯) 1050円 フカヒレあんかけチャーハン(魚翅炒飯) 1260円 |
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