清ちゃん
小松の塩焼きそばの元祖のお店、餃子菜館・清ちゃん。ここも餃子と焼きそばが人気の中華料理屋だ。先日紹介した人気店の勝ちゃんとは創業者が兄弟だとか。なんだかあんかけ焼きそばで有名な上田の福昇亭・日昌亭の関係に似ている。
10月下旬、平日の11:50に訪問。カウンター10席以上にテーブルも6人掛けが10卓くらいあるか。広い店舗だ。昼前で先客は一人だけだったが、正午を過ぎると次々と客が入ってきた。
カウンターに腰掛けてメニューを確認し、やきそば600円とやきギョーザ480円を注文。髭の男性が店主だろうか、中華鍋を奮って調理に取り掛かった。野菜と肉を炒めて茹で置いた麺を加えて……と手際よく出来上がってゆく。餃子は入り口に近い青年の担当のようだ。時々鉄板の蓋を開けて焼き具合をチェックしている。
先に来たのは焼きそばの方だった。麺は太めで断面が扁平気味のストレートタイプ。勝ちゃんに比べると若干コシが強く、ところどころ焦げ目もつけられている。また、一般基準では脂濃いだろうが勝ちゃんほどしっとりした感じではない。具はモヤシ、人参、青ネギ、豚肉。キャベツが使われてないのは勝ちゃんとの大きな違いだろう。味付けは塩メインのあっさりした味わいだ。シンプルだがコショウが利いててスルスルと腹に収まってゆく。隣の人が卓上のソースを掛けて居たので真似をしてみたらガラッと複雑な味わいに変わった。うーん、これは美味い。客自信の好みで味加減を調節できるのも塩焼きそばの良いところだろう。ただ勝ちゃんの時は食べていてソースの必要性・有効性を感じなかった。勝ちゃんの方は完成度の高い複雑な美味しさ、清ちゃんの方はシンプルかつポテンシャルを秘めた美味しさと言ったところか。
餃子の方はなかなか出て来ず、焼きそばを半分ほど食べたところでしばらく待機。数分後、「お待たせしました」と焼き餃子が七個並べられたお皿を渡された。小皿に広げた餃子のタレを付けて食べると、うん、確かに美味い。香辛料を利かせた肉餡がプリっとした皮に包まれ、絶妙な加減で香ばしく焼き上げられているのだ。不味かろうはずがない。勿論人気メニュー同士、焼きそばにもあう。この店の不動のツートップなのだろう。
焼きそばも餃子も、ともに値段以上のボリューム感がある。食べ歩きなのにまた満腹になってしまった。しかし、もう一度食べに来ても、また両方注文してしまうんだろうなあ。
店舗情報 | TEL:0761-22-8263 住所:石川県小松市土居原町243 営業時間:11:30~14:30、17:00~22:00 定休日:火曜 |
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主なメニュー | 柳麺(ラーメン) 並 550円 大 650円 炒麺(やきそば) 並 600円 大 700円 炒飯(やきめし) 並 650円 大 750円 餃子(やきギョーザ) 480円 水餃子(ゆでギョーザ) 480円 |
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