こどもの家 きくや

お蔵だしシリーズ。先週の流れの続きってことで、今週は東京区部のコナモン屋さんをご紹介しまーす。


都電荒川線の荒川遊園地前停車場に「こどもの家・きくや」という駄菓子屋さんがある。メディアにもしばしば取り上げられる名物店なのでご存知の人も多いだろう。駄菓子の他にもんじゃや焼きそばも食べられる都内では貴重な店だ。

荒川遊園地前 こどもの家 きくや

訪れたのは昨年の5月下旬、平日のお昼時。散歩日和の良く晴れた日だった。「こんにちはー」とお邪魔すると「いらっしゃいませー」と女将さんがお出迎え。棚にはギッシリ駄菓子が並んでいる。子供の頃から馴染みの品もあれば、「いまどきはこんなのもあるんだ」みたいなお菓子もあり。

こどもの家 きくや 店内の様子

奥には鉄板台が3卓が設えられていて、もんじゃなどはそちらでいただく。やきそばは400円、もんじゃは350円から。トッピングは1品50円と子供のお小遣いでも何とか買える価格設定だ。

こどもの家 きくや メニュー

「焼きそば(400円)ください」
「はい、焼きそばね」
「あとラムネ(130円)もらいますね」
「はいどうぞ」

ラムネ 130円

冷蔵庫からラムネを取り出し、封を切ってビー玉を押し込む。とスイッチが入ったかのように気泡が溢れ、慌ててこぼれないように口をつける。ガラス容器からペットボトルへと変わってしまったが、爽やかな味わいは昔のままだ。あー、美味しい。

「はい、これね」
「あ、はーい」

焼きそばも自分で焼くスタイルです

渡された皿には食材が載っている。そう、ここの焼きそばも自分で焼く昔ながらのスタイルなのだ。ちなみにもんじゃは北千住や町屋と同じく土手を作らないのがお作法らしい。

鉄板に広げて調理開始!

材料は蒸し麺・キャベツ・天カスというシンプルな構成。火をつけた鉄板に油を引いて材料を広げる。もっと鉄板が熱くなるのを待ってから具を置くべきだったが時すでにお寿司。まっいいかーと火が通るのを待ち、頃合をみて味付けする。

卓上の調味料はこんな感じ

鉄板台にはソースや醤油、塩コショウ、唐辛子などが乗っていた。とりあえず塩コショウと味の素で下味をつけ、醤油を隠し味にしてソースで仕上げて出来上がり。火を消して小皿に取り分けていただきます。

やきそば 400円

麺は茶色い蒸し麺。前述の通り具はキャベツと天カスのみ。青海苔も紅生姜もないがシンプルなのが却って駄菓子屋らしい。我ながら味もなかなか。 まあ、手順も味付けも適当だったが、失敗してもそれなりに食べられるのが焼きそばの良い所だ。

ボリュームはやはり子供のおやつ向けという程度。ささっと食べてラムネを飲み干してお会計。ノスタルジックな雰囲気だけでなく、女将さんとの話も有意義だった。都電荒川線・荒川遊園地・水上バスなどを絡めて遠足気分で訪れるのにもピッタリ。

そういえば愛読している「駄菓子屋(Dagashiya)探訪ブログ」のこちらの記事でも取り上げられているので、良かったらそちらもご一読を。素敵なブログですよ♪

こどもの家 きくや

店舗情報TEL:03-3800-1067
住所:東京都荒川区西尾久6-32-10
営業時間:9:30~17:00
定休日:火曜(祝日の場合は翌日)
ホームページ
主なメニューやきそば 400円
もんじゃ 350円~
トッピング 1品 50円
ラムネ130円