糖朝 日本橋店

2016年3月4日

前回紹介した「豉油皇炒麺」は日本でも「香港風醤油焼きそば」などのメニュー名で提供している店が多い。町なかの比較的新しい中華料理店や手頃な価格帯の中華バイキングで見かけることがある。勿論都内でも食べられる店は沢山ある。

例えば香港に本店があるスイーツの店「糖朝」もそのひとつだ。日本では高島屋系列の会社がチェーン展開し、都内だけでなく名古屋や関西にも店舗がある。ちなみに「唐朝」と「糖」を掛けたのが屋号の由来らしい。

日本橋高島屋8階 糖朝

頃は3月下旬、よく晴れた土曜のお昼時。本場の味を確かめるべく日本橋高島屋の8階にある糖朝の日本橋店を訪れてみた。

週末の老舗百貨店は家族連れで大賑わい。8階のレストランフロアも盛況で、糖朝も順番待ちが必要だ。店頭の名簿に記名し、3組ほどをやり過ごして自分の名前が呼ばれた。促された2人掛けのテーブルに着席。

糖朝メニューの一部

食事メニューは麺類や粥、点心類などに限られている。ランチのセットが人気のようだが、あいにく香港風醤油焼きそば(972円)はセットが無いので単品で。それとこの店の看板メニュー・特製マンゴプリン(756円)を注文。

温かい中国茶がポットで出される

箸と一緒に運ばれて来た温かい中国茶を喫んで待つ。マンゴーを象った箸置きが可愛らしい。さすがスイーツの店、小物にも凝っている。そういえば9割が女性という客層もスイーツ店ならではか。

マンゴプリンを象った箸置き

周りを見れば男性客は夫婦かカップルばかり。一人なのは私だけである。うーむ。なんとなく居心地の悪さを感じながら待つこと7~8分で焼きそばの皿が運ばれて来た。

香港醤油焼きそば 972円

麺は極細の蒸し麺。具はモヤシ・ニラ・玉ねぎ・豚肉。具は油通しされ、野菜類はシャキシャキとした歯応えだ。手を抜かずに丁寧な仕事をしていて好印象。

歯応えのある極細麺とコクのある醤油味

コクのある醤油を使ったジャンクな味付けで、具と麺との相性もバッチリだ。高級食材が使われているわけでは無いのに、この食感と味わいが癖になるんだよなあ。

特製マンゴプリン 756円

そしてデザートの特製マンゴプリン。うーん、でかい! 果肉がふんだんに使われていて、滑らかな口当たり。濃厚だけど後味の良い甘さで万人受けする美味しさだ。自分は甘党ではないので一度食べれば良いけど、人気なのも納得できた。

マンゴプリンを詠んだ漢詩

壁にはこのマンゴプリンの食味を詠ったと思しき漢詩の額が飾られていた。

水天一色/鮮脆欲滴/瓜果飄香/香氣四溢

正確な意味は分からないけど何となく伝わるものがある。こういうの、いいねえ。お近くに店がある方は一度お試しあれ。

糖朝 日本橋店

店舗情報TEL:03-3211-4111
住所:東京都中央区日本橋2-4-1 日本橋タカシマヤ 8F
営業時間:11:00~21:30
定休日:不定休(高島屋の休業日)
ホームページ
主なメニュー香港風醤油焼きそば 972円
特製マンゴプリン 756円