萬里

2017年6月9日

ソース後掛け&塩焼きそば特集。5週目は長野と北陸から。


伊那ローメン。割りと早くからご当地B級グルメとして売り出し、今やすっかりメジャーな存在になった。ただマトンの臭みや自分で味付けする点など、味の好みは正直評価が分かれる。

伊那ローメン発祥 萬里 本店

発祥の店とされる萬里もしかり。実は私、萬里でこれまで3回ほどローメンを食べたことがある。最初は美味しいと感じたのだが、2度目・3度目は麺が茹で過ぎで「うーん……」となった。タイミングが悪かったのかな。

ローメン誕生の地の石碑

それでも懲りずに5月初旬に4度目の訪問。GW最終日で時刻は夕方17時半過ぎ。入舟交差点のローメンの碑から、脇の路地へ足を踏み入れるとすぐ左手に萬里の本店がある。

萬里本店 店内の様子

店内は相変わらずゴチャゴチャしていてゲテモノ系の瓶詰めもそのまま。しかし全体的に綺麗になった気もする。客席は向かい合ったカウンターが10席に小上がり3卓。夜の営業が始まったばかりで先客は居ない。

萬里本店 メニュー

メニューは中華系なのだが、豚頭や馬心、マトン料理など独特の品も多い。夜は基本的に飲み屋として使われるようだ。ノーマルのローメンは700円。豚肉ローメンや冷しローメンもある。とりあえず普通のローメンを注文。7分ほどで配膳された。

ローメンのおいしい食べ方

ご存知の人も多いだろうが、ローメンには2種類ある。一つはスープタイプでこの萬里が代表的な店。もう一つは焼きそばタイプで以前紹介したうしおが有名だ。スープタイプのローメンを焼きそば扱いするのは無理筋かも知れないが、まあご寛恕あれ。

ローメン 700円

麺はローメンの特徴とされる太い蒸し麺を使用。その麺とマトン・キャベツ・木耳と蒸し煮にしてあり、汁ダク状態で供される。スープは味付けされておらず、せいぜい野菜の甘み程度だ。ここに卓上の調味料類を加え、各自の好みで味付けする。

7つの調味料を駆使しましょう

用意されているのはソース・酢・ラー油・胡麻油・七味・醤油・おろしニンニク。七つ道具からまずソースと酢をチョイスしてヒトたらし。あれ? 今回は美味しいぞ? 麺にちゃんとコシがあり、スープも程よく味わい深い。店が空いていたのが良かったのかな。

特徴的な太い蒸し麺が美味い

さらにソースと酢をダバダバ。おろしニンニクもドサっと投入。これがドンピシャ自分の好み、二郎もどきのジャンクな味に。マトンも元々嫌いじゃないし。結局スープもほとんど飲んでしまった。

ブレがあるのもB級ならではか。口に合わない人も居るだろうけど、伊那を訪れたなら試してみる価値はあると思う。できれば次回はお酒の〆で。

萬里 本店

店舗情報TEL:0265-72-3347
住所:長野県伊那市大字伊那坂下入舟町3308
営業時間:11:00~14:00、17:00~22:00
定休日:月曜
主なメニューローメン 700円 大盛り 850円 超大盛り 1070円
豚肉ローメン 750円 冷しローメン 870円

焼きギョウザ 540円
豚頭(とんとう) 700円 馬心(ばしん) 750円