小林やきそば店

2017年1月16日

富士宮やきそば特集、5週目。今週、富士宮市の周辺地域の焼きそば専門店を3軒ご紹介して締めたいと思います。


これまで何度か触れたが、富士宮やきそばの老舗として知られる店は全てお好み焼(洋食)が主力である。昭和26年にあの独特な麺が誕生してから西暦2000年のブームが到来するまでの長期間、焼きそばはあくまでもサイドメニューという位置づけだった。では焼きそばをメインに据えたのはどの店が最初なのか。それは意外にも富士宮市ではなく隣接する町にある。

まずひとつが今回紹介する山梨県南部町の小林やきそば店。昭和33年に創業し、地元では「こばやき」の愛称で呼ばれている。

南部町 小林やきそば店

2011年7月下旬、日曜日の11時過ぎに訪問。この訪問はたぶん3度目か4度目だと思う。最初は山梨出身のバイク仲間に紹介されて来たのだが、当時は富士宮の麺だとは知らなかった。

店はJR身延線内船駅から甲府方面に徒歩3分、南部町役場南部分庁舎の正面にある。普段から混雑している上に行楽シーズンの日曜だったが、幸いまだ早い時間帯なので先客は2組だけ。客席はテーブルが5卓ほど。店の奥には座敷席もある。

小林やきそば店 厨房の様子

テーブルにはそれぞれに焼き台が設えられてあるが、これは主に保温用。調理は店のおばちゃんが中央の焼き台で全て行い、それを巨大塵取りのような道具で運んできてくれる。厨房で刻まれたキャベツがザルに山盛りになってる奥にご主人が居るのが見えたが、うーん、存在感が薄い。

こばやき メニュー

メニューは焼きそばとお好み焼のみ。お好み焼きもあるが時間が掛かるらしく、「注文は早めに」との注意書きがある。以前、お好み焼は何度か食べたので、今回は肉焼きそば(380円)を2人前注文した。ちなみに現在はもう少し値上がりしているようだ。お冷や取り皿はセルフサービス。卓上には鯖・鰯の削り節(ダシ粉)と青のり、紅生姜、ソース、一味唐辛子が置かれている。

中央の焼き台からはジャッジャッと小気味良い調理音が聞こえてくる。やがて巨大塵取りに盛られた焼きそば登場。眼の前の鉄板にガサッと広げられた。

にくやきそば 380円 2人前

手元の小皿に取り分けて好みのトッピングを乗せていただく。麺は創業以来、富士宮のマルモ製麺から仕入れているという。独特の歯応えがある中細麺だが、水分を加えてあるためそれほど固くは無い。具はキャベツと肉のみで肉カスは入って無かった。

昭和33年の創業以来、富士宮から麺を仕入れているとか

味付けはあっさりめだが後を引く味わい。鈴勝というメーカー製のワサビ印のウスターソースを使っており、お土産に購入している人もいた。ボリュームはほどほど。2人前で丁度良かった。さすが老舗の専門店、富士宮市内に引けをとらぬ美味しい焼きそばだ。

正午が近付くにつれて昼食を求める客で賑わってきた。麺が切れたら閉店という営業スタイルらしいが、この日も早めに閉まりそうだ。「こばやき」を訪れる際は早めの時間帯にどうぞ。

小林やきそば店