浅野屋本舗 本店
700年余年の歴史を誇る古刹、池上本門寺。その門前町の名物と言えば葛餅(くずもち)だ。御三家と呼ばれる老舗の一つが、今回紹介する浅野屋本舗。創業は宝暦2年(1752年)というから、かれこれ260年を超えている。
訪れたのは昨年の12月上旬、日曜日の昼過ぎ。東急池上線の池上駅を降りたすぐ先に瓦屋根の店舗があった。店頭は持ち帰り客で混み合っているがイートインも可能なので店内へ。
中は老舗の蕎麦屋のような雰囲気だ。客席はテーブルが8卓で4割ほどの入りだった。男性店員に促されて手近な席に着く。温かいお茶と紙おしぼりを受け取ってメニューを確認。
甘味の他、食事系はうどんや雑煮などがあるのみ。うどんは長寿うどんときのこの焼きうどんの2種があり、どちらもミニ葛餅が付いて800円也。
後者を注文してしばらくすると、奥から中華鍋の音が聞こえてきた。待つこと五分ほどで配膳。
「お待たせしました、ごゆっくりどうぞ」
麺は普通の茹でうどん玉。具はシメジ、短冊切りの白蒲鉾、長ネギ、人参、ピーマン。そして刻み海苔と鰹節、紅生姜のトッピング。
味付けは醤油ベースだが、油脂のせいか意外にこってりしている。いい感じに麺や具を焦がしてあって香ばしい。焼うどんとして、かなりクォリティが高い。
そしてデザートの葛餅。この機会に調べてみたのだが、葛餅とは生麩を発酵させたものらしい。三角に切った葛餅にきな粉と黒蜜をまぶして食す。程よい甘さだ。ミニサイズがちょうど良いなあ。
食事としてはちょっと物足りないが、参拝がてら小腹を満たすには十分だろう。食後は池上本門寺へ。ここの墓地は力道山が埋葬されていることで知られている。
お墓に腕組みの胸像というのも珍しい。石段からの眺めも良いので一度訪れてみてはいかがでしょう?
4週間に渡ってお送りしました甘味処の焼きそば特集はこれにて締めとなります。あ、最後は焼うどんでしたね。個人的に甘いものはそんなに得意ではないのですが、食事もできる甘味処の独特の雰囲気は好きです。なんか落ち着くんですよね。
さて、来週から少し中華系のお店のお蔵出しです。ちょこちょこ紹介したい店が溜まりまして。お楽しみに。
店舗情報 | TEL:03-3751-0238 住所:東京都大田区池上6-2-15 営業時間:9:00~19:00 定休日:木曜日 → ホームページ |
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主なメニュー | きのこの焼うどん(ミニくずもち付) 800円 長寿うどん(ミニくずもち付) 800円 くずもち 450円 小倉くずもち 480円 葛きり 570円 葛しぐれ(粒あん入) 660円 |
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