生麺焼きそば まるやま
千葉県の茂原市には独特なソースあとがけ焼きそばがある。当ブログで12年前に紹介した「もりたや」という店が有名だ。また、かつて「喜多八」という店もあったらしい。
そして2013年には「生麺焼きそば まるやま」という焼きそば専門店もオープンした。いつか行かねばと積年の宿題店になっていたのだが、1月上旬の週末にようやく訪問できた。
今回は電車での訪問。JR外房線の茂原駅から、散策がてら約20分くらい歩いて。11:15くらいに到着。駅から南へ延びる明光通り沿いに店舗があった。
客席は4人掛けのテーブルが3卓と、2人掛けが2卓。スタッフは店主さんと女性(奥さん?)、若者の3人体制。先客はいなかったが、持ち帰り注文がたくさん入っているようだ。
さて、メニュー。焼きそばは「継承ソース味」と「創造だし醬油味」の2つに大きく別れている。だし醤油は時間が掛かると最初に告げられたが、せっかくの機会なので両方注文してみた。
まずは「継承ソース味」の野菜焼きそば(並・550円)。地元・茂原にある三浦家製麺の特注麺は、中細で軽く縮れており、ソースでほんのり下味が付けられていた。
トッピングはたっぷりのキャベツとわずかな豚肉だ。ここに卓上のウスターソースをあとがけする。
生麺を茹であげてから炒めたモチモチ食感に、甘い甘い冬キャベツと酸味勝ちのソースが相まって、めっちゃウメーン! 並でもなかなかのボリュームだ。
ペロリと平らげたところに運ばれてきたのは、「創造だし醬油味」の全部のせ焼きそば(並・960円)。麺自体は同じようだが、だしの旨味がよーく滲みている。
トッピングもさすがに贅沢だ。まずたっぷりの刻み海苔が香りで存在をアピールしてくる。味玉の断面もそそるビジュアルだ。黄身のトロリとした半熟具合が食欲を刺激する。
ウインナーが2本あるが、片方はチョリソーで思った以上に辛口だった。焼肉も食べごたえ満点。二杯を平らげてすっかり満腹になった。
お会計の際に店主さんと少しお話させていただいた。作り方は、もりたやさんに教わったそうだ。ただそのまま提供しても……と考え、生麺やだし醤油など工夫してみたという。なるほどなあ。
オープンから10年以上。持ち帰り注文がたくさん入っているし、きっとファンも多いのだろう。地元で愛され、今後も末永く繁盛して、あとがけソース焼きそばの魅力を伝えてくれたらなあと思う。
ちなみに茂原には富士宮やきそばの専門店もある。帰りにちょっとよってみたが、あいにくたまたま休業日だった。お腹に余裕があれば、もりたやも絡めてはしごするのも楽しそうだ。また宿題が増えてしまった。
店舗情報 | 住所: 千葉県茂原市早野2703-7 営業時間: 11:00~15:00, 17:00~21:00 ※麺完売で閉店あり 定休日: 火曜日(祝日は営業) |
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主なメニュー | 焼きそば 継承ソース味 500円~ 創造だし醬油味 590円~ |
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