火焔山 新疆・味道
池袋の西口に大陸そのままな雰囲気の中華料理店が多数あるのは知られているが、東口にも現れ始めた。今回紹介する火焰山 新疆・味道もその一つだ。
JR池袋東口から南東に延びるグリーン大通り沿いの、雑居ビルの5階に店舗はある。鳥貴族やコメダ珈琲に混じって、エスニックな雰囲気の看板が掲げられている。
訪問したのは平日の夜20時半ごろ。エレベーターで5階へ上がると、ディナーで賑わう広いフロアに出た。ギターの生演奏もやっている。
テーブルが多数あって100人ほどのキャパがあるが、混雑する時間帯だったようで、あいにく満席。自分の前に一組が順番待ちをしており、着席までに15分ほど掛かった。
上着を脱いで落ち着いたところで周りを見渡すと、シルクロードを想起させるカラフルな調度や食器が印象的だ。客のほとんどは中国人のようだが、スタッフは日本語も話せるのでご安心あれ。
注文はテーブル備え付けのタブレットから行う。新疆・味道という店名が示す通り、ここは新疆ウイグル自治区の料理を提供しており、見慣れない料理名が並んでいる。
トップ画面で簡体字表記から日本語表記への切り替えも可能だ。ただ、料理名と日本語訳が乖離しているので、むしろ分かりにくくなるかも知れない。
目的の品のほか、新疆っぽい品をいくつか頼んでみた。ほどなく、ビールと涼菜が運ばれてきた。さっそくいただこう。
ビールは新疆ウイグルの都市名を冠した烏蘇啤酒(乌苏啤酒/700円)=Wusuビール。ロング缶で、タンブラーと一緒に提供された。癖がなくて飲みやすい。
涼菜は老虎菜(680円)という料理。香菜・青唐辛子・トマト・ピーマン・赤ピーマンを、酢と塩で和えた品だ。香菜の香りと青唐辛子の峻烈な辛さが印象的。ビールが進む。
そして注文から20分ほどで、メインディッシュが登場。目的の炒麺(炒面)と羊肉串が運ばれてきた。うむうむ。良い眺めだ。
この炒麺は二節子炒麺(ニ节子炒面/1480円)。ウイグルの手延べ麺=ラグメンを適度な長さに切って炒めた料理だ。食べてみるとモチモチでツルツルした食感が特徴的な麺だ。
具はトマト、キクラゲ、玉ねぎ、青菜、羊肉など。メニューでの日本語訳は「塩風炒め麺」だが、岩塩にトマトの旨味、羊肉のコクが加わって、めっちゃウメーン!
中国地方菜に詳しいアイチーさんによると、二節子(ニ节子)は「長い麺(拉条子)からつぶつぶ麺(丁丁面)を切っていく途中の段階を指す、中間の長さの麺」とのこと。丁丁面と二節子の間には爆竹麺(炮仗面)もあり、手切り平麺(揪片子)もある。
羊肉串は1本350円。注文は2本から。一切れが大きくて、食べごたえがある。クミンと唐辛子が良く合う。お酒をお代わりして全部平らげ、お会計。よく食べたなあ。
このお店には色んなバリエーションの炒麺を始め、ウイグル料理があれこれが揃っている。大人数で訪れて、いろいろ食べても楽しそうだ。再訪しなきゃだなあ。
店舗情報 | 住所: 東京都豊島区南池袋1-20-11 池袋第5ビル 1F 営業時間: 11:00~15:00, 17:00~23:00 定休日: 不定休 → ホームページ |
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主なメニュー | ニ节子炒面 1480円 羊肉串 1本350円 老虎菜 680円 |
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