江洋軒
太麺の焼きそば特集、続きまして関西エリア。大阪には太麺の人気店が多々あります。かく庄、星月、象屋に今里焼きそばの長谷川などなど。京都のジャンボも太麺でしたね。ま、それら大阪・京都の主だった店は以前紹介しましたんで、今回その辺はすっ飛ばして兵庫県から中国地方へと進みます。
明石駅前交差点のすぐ南、国道二号線と並行に走る桜町本通にある中華食堂・江洋軒。ネットの情報によると昭和23年創業という老舗である。
訪問したのは2011年8月下旬の日曜日。朝9:30から営業してるので、朝食を抜いて10時過ぎに入店した。4人掛けのボックス席が10卓くらいあったが先客は無し。看板も暖簾もテーブルや椅子も赤色で統一されていて、レトロながらもスタイリッシュなお店だ。メニューも絞りに絞られている。
時代を感じさせる品書きには中華そば・焼そば・わんたん・わんたん麺が記されているのみで、あとは酒・ドリンク類しかない。そしてこの店では中華そばと焼きそばの両方を注文する常連が多いらしい。どちらも量が少な目で値段もそれぞれ400円なので、両方食べて丁度良いのだそうだ。
お冷を持ってきてくれた人の良さそうなおばちゃんに「両方っ!」と元気よく注文。早速、厨房で旦那さんが調理し始めた。「両方」というオーダーで「中華そば+焼きそば」が自動的に通るのが面白い。っと、中華そばが30秒くらいでやってきた。噂通り早い。一分も置かず焼きそばも出てきた。
焼きそばは注文がまとまってから作るので普段は時間が掛かるらしいが、偶々他の客が居ないので早かったようだ。焼きそばの麺はうどんのような極太の茹で麺でコシの強さはほどほど。ラーメンのスープで茹でられているのか、麺自体に旨味がある。使われているソースはやや辛めだが、程よい味付けだ。
具はキャベツとチャーシュー。キャベツは麺と一緒に茹でられているのかクタクタな状態。チャーシューは脂身多めで薄くスライスされている。そしてトッピングに小口切りにした万能ねぎ。麺も味付けも具も、焼そばというより焼きうどんに近い気がする。ノスタルジーを刺激される味わいである。
中華そばは白くて柔らかいストレートの中太麺。白濁したスープはあっさりした味わい。鶏がら・豚骨・野菜で出汁を取っているらしい。具はモヤシとメンマと豚肉スライス。こちらもシンプルで懐かしい味だ。
事前情報の通り、中華そばと焼そばの両方を食べて丁度一食分程度のボリュームだった。お店も料理も昭和情緒たっぷりで堪能した。明石のコナモンは明石焼きだけではないんだなあ。それにしてもメニューに書かれた150円の焼酎が気になる。銘柄は一体何だろう?
店舗情報 | TEL:078-911-3765 住所:兵庫県明石市桜町11-15 営業時間:9:30~20:15 定休日:火曜日(祝日の場合は翌日) |
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主なメニュー | 焼そば 400円 中華そば 400円 わんたん 350円 わんたん麺 500円 焼酎 150円 |
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