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本間焼そば店

古沢商店のある行田市から、西隣にある熊谷市へとバイクで移動。やってきたのは柿沼という住宅地にある本間焼そば店だ。

熊谷市 本間焼そば店

訪問したのは6月上旬、土曜日の11時半過ぎ。屋号は焼きそば店だが、暖簾には「フライ」の文字が白く染め抜かれている。そう、この辺りも行田と同じくフライを提供する文化圏なのだ。

店内はテーブルが2卓置かれ、厨房に面したカウンターにも椅子が2脚並べられている。店は女将さんが一人で切り盛りしている。先客はいないが持ち帰り注文が入っているらしく、女将さんは調理で忙しそう。

本間焼そば店 テーブルの様子

テーブルに着席するとお冷を出してくれた。容器はポストウォーターのガラスボトル。冷たくて美味しい。暑い日は良く冷えた水がご馳走になるな。

本間焼そば店 メニュー

さてメニュー。カウンターの上に並ぶメニューは焼きそばとフライのみ。焼きそばもフライも小・中・大とサイズがあり、焼きそばは280円、フライは300円からとなっている。それとは別に玉子フライというのもある。

「焼きそばの小(280円)をひとつください」
「はーい」

焼きそば(小) 280円

お冷をチビチビいただきつつ、待つこと5分ほどでできあがり。麺は自家製の細麺。ゴワゴワと歯応えが強く、とても独特な食感の麺だ。具はキャベツの千切りと豚肉の細切れ。青海苔と紅生姜はテーブルに置かれている容器から好みの量を自分でトッピング。

歯応えのある自家製麺を使用

味付けは酸味がちのソース。豚肉は赤身が主体で、これが旨味とコクを増している。キャベツがたっぷり使われていて小でも食べごたえ十分だ。群馬の太田もそうだが、こういう麺とキャベツが主体のシンプルな焼きそばがこの辺りでは好まれている。しかもそれで店によって個性が出るから面白い。

ゴワゴワした強い歯応えの独特な麺

「よかったらこれもどうぞ」と自家製のお新香までサービスでいただいてしまった。280円なのにと心中で恐縮してしまう。薄切りにした大根のお漬物はさっぱりした味わい。焼きそばの箸休めとしてありがたくいただいた。

サービスのお新香 美味しい

訊けばもう開業して60年以上も経つらしい。やっぱり北関東は未開拓の老舗焼きそば店がまだまだ残っているなあ。胃袋に余裕があればフライも食べてみたかったけど、食べ歩きなので後ろ髪を引かれつつお会計して店を出た。いや後ろ髪ないけどね。

本間勝栄焼そば店

店舗情報TEL: 048-523-7354
住所: 埼玉県熊谷市柿沼851-15
営業時間: 10:30~18:30
定休日:月曜
主なメニュー焼そば
小280円 中420円 大560円

フライ
小300円 中360円 大390円

玉子フライ 430円
コーラ・オレンジ 150円