ぽてとや

行田市・熊谷市に続いてやってきたのは深谷市の深谷駅。東京駅を模したという駅舎がドーンと建っている。コンクリートにレンガのタイルを貼っているそうだが、それでもなかなかの壮観だ。

JR高崎線 深谷駅

その深谷駅から線路沿いを高崎方面に進むとすぐに目的の店が見つかった。フードにも暖簾にも屋号を示す文字は見当たらないが「ぽてとや」という店名で、地元では有名な店らしい。

深谷市 ぽてとや

入ってみると予想より客席スペースが広い。大きなテーブルが4卓並んでいる。突き当りが厨房で、その手前のカウンターにも椅子が3脚ほど置いてある。先客は家族連れが一組。持ち帰り客もチラホラ現れた。

ぽてとや 店内の様子

こちらのメニューは焼きそばとチャンポンのみというシンプルな構成。価格は同じで、それぞれ大と小がある。このチャンポンが今回の目的の品なのだ。

「チャンポンの小(400円)ください」
「はーい」

女将さんが大きな中華鍋で豪快に焼きそばを炒めている。持ち帰りの分も作っていたついでだろう、3分も経たずに配膳された。

チャンポン(小) 400円

こちらのチャンポン、実はポテト入り焼きそばなのだ。栃木県南部では一般的な品だが、埼玉県の深谷市でも食べられるってのはなかなか興味深い。

かなり歯応えのある特徴的な麺

麺はゴワゴワした中太麺。短く固めでかなりの歯応えがあり。具はキャベツで青海苔のトッピング。味付けは酸味の効いたソース味でさっぱりした風味。

ホクホクの男爵芋が美味い

ジャガイモは薄い衣を付けて揚げてある。その衣にソースが滲みていて美味しい。さらにホクホクした熱々のジャガイモが空腹感を充足させてくれる。剥がれた衣が揚げ玉的に作用して焼きそばにコクを加えている点も面白い。

こちらのページによると元々は「ポテト」「みそポテト」も売っていたそうだが、2011年から休止しているそうだ。また「男爵芋」「男爵芋だけを揚げたラード」「岡本の浅草焼きそば」「高橋のウスターソース」などがこの店の特徴らしい。女将さんの話によると創業60年くらいで今の場所に越して30年とのこと。昔から焼きそばにポテトを入れていたそうだ。

ぽてとや 店内の様子

午後1時手前だったがちょうど自分でポテト売り切れ。あとから来たお客さんには焼きそばしかないと伝えていた。地元で人気のポテト入り焼きそば、もといチャンポン。焼きそば系「チャンポン」コレクションにまた新たな品が加わった。

今回、埼玉北部の店を3軒周ってみたが、どの店も特徴的で面白かった。このエリアにはまだまだ沢山の焼きそば店があるので、いつかじっくり腰を据えて食べ歩いてみたい。それにしても、あー、お腹一杯だー。フライを含めた焼きそば3連食はなかなかキツいなー。

ぽてとや

店舗情報TEL: 048-571-4066
住所: 埼玉県深谷市西島町3-3-5
営業時間: 11:00~18:00(無くなり次第終了)
定休日: 月曜
ホームページ
主なメニューチャンポン
 小 400円 大 500円

焼そば
 小 400円 大 500円