そば所よし田
銀座7丁目、すずらん通り沿いに店を構えるそば所よし田。1885年(明治18年)創業のこの老舗にも変わった蕎麦がある。
7月下旬、平日に訪問。テーブル10卓。小上がり2卓。2階・3階は座敷席もあるらしい。お昼時で1階は6割ほどの入り。既に飲んでご機嫌になっている一団も居た。
メニューにはもり、ざる、天せいろなど一般的な品々が並ぶ。ちなみにこの店の名物はコロッケそば。日本橋浜町にあった本店にて洋食を意識して考案された品で、コロッケならぬ鶏しんじょが乗っている。それをこちらの初代店主が創業時に受け継いだそうな。
っと、今回の目的はコロッケそばではない。柱に掛かる短冊に認めてある巣ごもりそば、これだ。
こちらの女将さんのインタビューによると息子さんが池の端藪蕎麦で修行し、それが縁で巣ごもりもメニューに加わったとのこと。ちなみに前回の浅野屋本店と同じくこちらも木鉢会所属のお店である。
で、その巣ごもりだが、こちらのお店には何とカレー味もある。どんな品が出てくるのか興味深々で巣ごもりカレー味(1250円)を注文。7~8分で配膳された。
香りはまさにカレー南蛮。揚げ麺だが出された時点で既に餡の水分を吸って柔らかい。一本一本が短いのも特徴的だ。具はウズラの玉子、海老、鶏肉、蒲鉾、長葱、筍、干し椎茸。かいわれ大根がトッピングというか脇に埋もれてた。
出汁の利いたカレー餡は適度な辛さ。香ばしい麺と相まって食欲が刺激される。麺が短くてちょっと食べづらく、添えられたレンゲを駆使して食べ進む。熱い。暑い。でも美味しい。
そういえば蕎麦湯も出されたけど使い道がよくわからず。池の端藪蕎麦では少量の蕎麦つゆをお猪口で出してくれたが……。麺をあらかた食べた後に余ったカレー餡を蕎麦湯で割ってみたが、あまりピンとこない味だった。むしろご飯を一口分ほどぶっこみたい。
食べ終わってお会計。キャッシャーの前に寝ている黒猫に挨拶して退出。資生堂パーラーの銀座本店も近いけど、老舗蕎麦屋のジャンクな味も結構なものでございますよ。
店舗情報 | TEL:03-3571-0526 住所:東京都中央区銀座7-7-8 営業時間:11:30~22:00(土・祝は21時まで) 定休日:日曜 |
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主なメニュー | 巣ごもり 1250円 巣ごもりカレー味 1250円 コロッケそば 1000円 もり 600円 ざる 700円 |
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