金峰靚靚粥麵
香港で食べてみたいものは、焼きそば系以外にもいろいろあった。雲呑麺、焼味、香港式ワッフル、パイナップルパン、フィッシュボール。そしてお粥だ。
金華冰廳で菠蘿油と鴛鴦茶の朝食。表面はカリカリ、生地はフワフワ。バターたっぷりでおいしい。鴛鴦茶もなかなかいける。東京にも茶餐廳がいくつかあるけど、飲むのは始めてだな。めっちゃ混んでて、今朝も相席になった。 pic.twitter.com/Mf7CdodNhH
— 塩崎省吾『ソース焼きそばの謎』発売中 (@SaltyDog_wow) September 22, 2023
香港5日めの朝食はそのお粥を食べに、X(旧Twitter)のフォロワーさんに教えていただいた金峰靚靚粥麵という店に足を伸ばしてみた。
金峰靚靚粥麵は地下鉄の太古駅の近くにある、香港でも人気のお粥屋さんだ。朝8時過ぎという早朝にも関わらず、店頭はお客さんで賑わっていた。
列を為していたのは外売=持ち帰り目的の人たちで、イートインと告げるとすぐ入れてもらえた。店内に置かれた4つの丸テーブルは、ほぼどれも混雑している。当然のように相席だ。
メニューの表面には、ずらっとお粥が並ぶ。魚の各部位や豚モツ、牛肉などの具を好みで選べる。裏面はサイドメニューだ。お粥の付け合せとして定番の腸粉や揚げパン、ドリンク類が並ぶ。
注文したのは魚腩及第粥(58HKD)、銀芽炒麵(12HKD)、可口可樂(コカコーラ/8HKD)。朝から暑いので冷たい飲み物が欲しくなったのだ。
しばらくして三品が揃った。日本人の感覚だと、お粥と焼きそばの組み合わせに違和感を覚えるが、香港では朝食の定番らしい。実際、相席した女性の一人客もその組み合わせで注文していた。
魚腩及第粥はソウギョの切り身と豚のモツが入ったお粥だ。及第粥が豚モツ入り粥のことで、「このお粥を食べて科挙に及第した」という謂れで名付けられたとか。
香港のお粥は生滾粥と呼ばれる方式が主流らしい。ドロドロに煮込まれた粥を、具と一緒に小鍋で温めて提供する。旨味しみしみで、滋味あふれる味わいだ。ソウギョも豚モツも一切れが大きくて実に美味い。
付け合せの銀芽炒麵はモヤシ焼きそばのこと。焼きそばの麺は細いストレート麺。具はシンプルに細モヤシのみ。麺が短く、フワッとしたエアリーな仕上がりだ。相席した男性が、炒麺にゴマを掛けるよう勧めてくれたので素直に従う。
味付けはあっさりした醤油味。この店を教えてくださった方が仰っていた通り、超シンプルだけど、あとを引いていくらでも食べられそうな奥深さを感じる。モヤシ焼きそば、めっちゃウメーン! お会計は78HKD。支払いは現金のみだったかな。
その後、近所の怪獣大廈(モンスターマンション)と呼ばれる建物や、鰂魚涌街市及熟食中心という魚市場など覗いてみた。このあたり、メジャーな観光地とは違った面白さがあるなあ。素敵なお店を教えていただいて、感謝!
店舗情報 | 住所: 鰂魚涌祐民街2號地舖 営業時間: 7:00 - 17:30 定休日: 不定休 |
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主なメニュー | 魚腩及第粥 58HKD 銀芽炒麵 12HKD |
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