山形屋ファミリーレストラン
鹿児島の繁華街、天文館にある老舗デパート、山形屋。その1号館7階にあるファミリーレストランでは、昭和33年誕生と謳われる「焼きそば」が絶大な人気を誇っている。
焼きそばと言ってもいわゆる「かた焼きそば」なのだが、味とボリュームと安さの三拍子揃った逸品で、長年鹿児島市民に愛されてきた。「鹿児島市民なら誰でも知ってる」「1日1,000食出る日もある」そんな噂もあるようだ。
訪れたのは四月中旬。その日は予定が押して宿のチェックインもちょっと遅めの時間になってしまった。急いですぐ山形屋へ向かったが入店は19:20、オーダーストップの直前だった。店頭の食券売り場で焼きそば682円と生ビール(中)500円、そしてデザートに鹿児島名物の白熊690円を注文。食券を受け取って客席へ腰掛け、ようやく少し落ち着いた。
いくつかの先客グループが残ってるが、20時に閉館なので店内は閑散としてる。普段焼きそばを食べ歩いてるお店に比べると、さすがに百貨店はお洒落で上品だ。この店自体はレストランというほど堅苦しくは無いが、個人的に何となく馴染めない雰囲気を醸している。
先にやってきたビールをぐびぐびやってると、なにやら随分と大きな皿が目の前に置かれた。
皿の直径は36cmくらいだろうか。やや太目の中華麺を揚げ、そこに野菜や肉、イカなどを炒めて和えたあんかけがたーっぷり掛けられている。こういう小奇麗な店で682円という値段なのにボリュームが半端ない。
あんかけの具は、キャベツ、玉ねぎ、モヤシ、ネギ、ニンジン、しいたけ、豚肉、イカ、カマボコもどき。しいたけは干したのを戻したものか、噛み応えがある。ポリポリした揚げ麺があんかけの旨味を吸い込み、噛みしめるとジワリと味わいが染み出てくる。この麺の太さが食味の秘訣なのだろうか。これは癖になる味だ。
各テーブルに置かれた三杯酢を掛けると、さっぱりした味わいになってさらに箸が進む。この三杯酢のお蔭で、あれだけ量があっても無理なく食べ切れた。
「焼きそば」という名前ではあるが、場所柄もサービスの質もB級感があまりない。ハレの日に食べる焼きそばと言った所だろうか。軽くおめかしして来るのが似合いそうなレストランだった。
ちなみにしろくまも愛らしく豪華なデザートで、ハレの日に相応しい。ただし量が凄く、丼飯ほどもあった。焼きそばより値段が高いだけのことはある。一編に食べるとお腹が苦しくなるのでご注意を。
店舗情報 | TEL:099-227-6165 住所:鹿児島県鹿児島市金生町3-1 山形屋1号館7階 営業時間:10:00~20:00(19:30 OS) 定休日:1月1日 → ホームページ |
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主なメニュー | 焼きそば682円 ミニ焼きそば 525円 しろくま 690円 生ビール(中) 500円 |
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