岐阜屋
大衆中華の店も居酒屋的な使われ方をしていることが多々ありますね。そんな店の焼きそばも乙なものです。
戦後の闇市の雰囲気を髣髴とさせる新宿西口の思い出横丁。その横丁の大ガード寄りにある大衆中華の店が今回紹介する岐阜屋だ。岐阜との関係は不明だが、毎朝9時の開店直後から先輩方がグラスを傾けている。(追記:その後、こちらの店で岐阜との関係が判明しました)
訪れたのは2012年の大晦日、時刻は午後3時過ぎ。さすがの新宿も人通りが少なく、この横丁も閉まっている店が多い。この岐阜屋はちょっと変わった造りで、入り口は線路側と真ん中の通りとの両方にある。段差を隔てて厨房は繋がっているが、客席を互いに移動することはできない。テーブルはなくカウンターのみで、この日は半分ほどが飲兵衛で埋まっていた。
メニューは壁にびっしりと。この立地でラーメンが400円という安さなのも人気の理由だろう。とりあえず空いている席に腰掛けて瓶ビール・大(550円)と、この店定番の木耳玉子炒め(550円)を注文。ビールはキリンの一番絞りで、年末年始の限定品なのかラベルに「慶祝」と書かれていた。
他の客の注文が片付いてから、親父さんが木耳玉子炒めの調理開始。咥え煙草は止めて欲しいが、まあこの店の場合は仕方あるまい。あきらめよう。
中華鍋で先に玉子二個を炒めて一旦皿に置く。その後、豚肉・木耳・青菜・玉葱を炒め、先の玉子を混ぜ味を調えてからあんかけで綴じて出来上がり。玉子はふんわり、野菜たっぷりで量もある。木耳のコリコリした歯応えがビールに合う。
あらかた片付けてから焼きそば(600円)を注文。麺はラーメンと共通の平打ち生麺。茹でて冷水で締めてから水を切っておく。豚肉・モヤシ・キャベツ・人参・玉葱・韮を炒めて麺投入。塩・胡椒・オイスターソース・旨味調味料で味付けて出来上がり。
麺がもっちり、化調たっぷり。つまみに良い味付けだが、ボリュームも結構あって締めにもなる。固焼きそばもいつか食べてみたいなあ。ビール一本と二品で、この日の会計は1700円。若い中国人バイトに支払いを済ませて店を出た。
ちなみに思い出横丁で私が良く行くのは、こちらの岐阜屋のほか、当ブログ最初の記事のラーメン若月。それからつるかめ食堂、うなぎのカブトなど。この横丁自体は昭和20年代から存在するが、昔ながらの店は限られていてハズレも多い。特に呼び込みをしている店は避けるべし。思い出横丁を初めて訪れる方は参考にどうぞ。
店舗情報 | TEL:03-3342-6858 住所:東京都新宿区西新宿1-2-1 営業時間:9:00~25:00 (土曜は26時まで) 定休日:無休 → ホームページ |
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主なメニュー | 焼きそば 600円 木耳玉子炒め 550円 ビール 大瓶 550円 |
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