焼きそば専門店 アンジュ

山形市街で一泊してその翌日、また天童市へと戻ってきた。目的は焼きそば専門店アンジュという店だ。2009年11月に開業というから、今年で8年目になる。前々から来てみたかったのが、ようやく来れた。

天童市 焼きそば専門店 アンジュ

訪れたのは11月中旬の日曜日、開店直後の昼前11時半ごろ。JR天童駅からわずか300~400mほどの距離なのだが、周りは完全に住宅街の趣だ。店舗の前が駐車場になっていて1台分が空いていたが、あとから来た2人連れのお客さんで、そこもすぐに埋まった。

焼きそば専門店 アンジュ 店内の様子

店舗は奥に細長い。入って右側が厨房で、それに面したカウンターと、2人掛けのテーブルが2卓。突き当りが広めのスペースになっていて、4人掛けのテーブルが3卓置かれていた。まだ空いていたのでそちらのテーブルに着席。

焼きそば専門店 アンジュ メニュー

専門店なので、メニューはもちろん焼きそばばかり。ソースに始まり、豚肉キムチ・ナポリタン・カルボナーラ風からあんかけまで、バリエーション多数でまるしょうを想起させる。

つい目移りしてしまうが、やはりまずは定番にしておこう。一番人気と書かれた昭和のソース焼きそば(650円)を注文した。厨房から離れているので調理の様子は見えないが、音からすると鉄板でも中華鍋でもなく、フライパンを使っているようだ。

昭和のソース焼きそば 650円

「お待たせしました」と注文から7~8分で配膳された。麺は中太の蒸し麺を使用。具はキャベツと豚肉スライス。目玉焼きトッピングに、ソースをあしらってある。「良かったらどうぞ」と渡された紅生姜を脇に添え、卓上に置かれた青海苔も適量掛けてみた。

横から見るとボリューム感が分かる

俯瞰写真で見ると目玉焼きが乗った普通のソース焼きそばだが、ボリュームはかなりのもの。並盛でも麺を1.5玉使っているらしい。横からのアングルだと、その重量感が伝わるだろうか。

中太の蒸し麺に甘目のソース

味付けはやや甘めのソースで、しっとりした仕上がり具合。麺はモチっとした食感でしなやかさもあり。キャベツと豚肉は、麺とは別に焼いているようだ。キャベツは大きめにカットされ、よく火が通っていて甘い。豚肉も大ぶりで食べ応えがある。

豚肉スライスは食べ応えあり

目玉焼きの黄身を割って絡めるとコクが加わって、さらに美味しさアップ。ソース後掛けではないが、麺や味付けには横手やきそばっぽさも感じる。「昭和の」と名付けただけあって、王道を行くオーソドックスな味わいの、美味しいソース焼きそばだった。

目玉焼きを絡めても美味しい

お会計の際に店主ご夫妻と軽くご挨拶させていただいた。公式サイトにも紹介されているが、いろいろな業態の飲食店に関わって、この焼きそば専門店に落ち着いたそうだ。隣の人が頼んでいた鉄板豚ソースも美味しそうだったし、他の味もいろいろ試したくなる。

広野屋都屋に加え、こういう一風変わった専門店があるところに、天童の焼きそば文化の広がりを感じる。ちなみに天童市にはもう一軒、「とうえもん」という焼きそば専門店がある。この後に寄ってみたが、残念ながらたまたま臨時休業に当たってしまった。いつの日か、そちらも再訪したい。

アンジュ

店舗情報TEL: 023-654-7551
住所: 山形県天童市交り江2-2-12
営業時間: 11:30~14:30 17:30~21:30(火曜は昼のみ)
定休日: 火曜夜(昼は営業)
ホームページ
主なメニュー昭和のソース焼きそば 650円

海鮮洋風塩あんかけ 940円
豚肉五目醤油あんかけ 940円
ナポリタン焼きそば 680円
豚肉キムチ焼きそば 680円
いか焼きそば 850円
鉄板豚ソース 800円
鉄板ナポリタン風 840円
カルボッチ焼きそば 780円