蕎麦処 うち田

三浦市の北に位置する横須賀市にも、三浦スタイルのカレー焼きうどんを提供する店がある。三笠公園の裏手にある、蕎麦処うち田という和蕎麦屋だ。葉山に支店もあったようだが、そちらは残念ながら既に閉店してしまっている。

横須賀市 三笠公園近く 蕎麦処 うち田

訪れたのは7月中旬の良く晴れた平日。前回紹介したよし乃から、少し時間を空けハシゴで訪問。裏通りに面したマンションの1階にずらっと商店が入っていて、うち田はそのテナントとして営業していた。ちょうど一年前に、すぐそばの横須賀米軍基地にあるManchu WOKへ来たっけなあ、なんて思い出しつつ入店。

横須賀市 蕎麦処 うち田 店内の様子

店舗は町中のお蕎麦屋さんらしい和風の造り。客席はテーブル6卓、座敷3卓。昼下がりでピークは過ぎたのか、4割ほどの入りだった。周りを見ると、そばと丼物のセットが人気のようだ。

蕎麦処 うち田 メニュー

メニューに焼きうどんは無いが、カレー焼うどん(900円)があるってのも珍しい。目的の品を注文すると、「一応厨房に確認してみますね」という返事。そっか、この真夏に熱々のカレー焼うどんなんて、そうそう出ないもんなあ……

「できるそうです」
「ほっ。じゃお願いします」

そんなやり取りのあと、奥の方からジューっと焼く音が聞こえ、やがてカレーの香りが漂ってきた。そして待つこと10分弱。

「お待たせしました、お熱いのでお気を付けください」

湯気が濛々と立ちのぼる熱々の鉄板が、どーんと目の前に置かれた。これ、絶対火傷するやつだわ。

生玉子は別容器で提供されます

麺はもっちり、太めの柔うどん。具は豚肉、エビ、キャベツ、玉ねぎ、人参、干し椎茸、筍と盛りだくさん。青のりが掛かっているのは三浦スタイルで初めて見た。生卵が別容器で提供されるのも初めてだ。

カレー焼うどん 900円

とりあえず生卵を中央へ落としてみた。味付けは塩が効いてて、カレー粉は風味付け程度。ほとんど辛さはない。個人的にはもうちょっとスパイシーなのが好みだが、こちらの方が万人受けするかもしれない。

もっちり、太めの柔うどんを使用

熱々で、鉄板に接している麺や野菜は焦げ目が付いてる。玉子も崩したらすぐに固まり始めた。混ぜると味わいがまろやかになり、一体感も出る。味付けは異なるけど、こうしてみると上州屋のカレー焼きうどんにそっくりだ。

玉子を崩すとすぐ固まり始める

具がどれも、そばやうどんでおなじみの品々なのが面白い。特に厚みのある干し椎茸の噛み応えと、滲み出る旨味が印象に残った。エビも大きくて食べ応えがあった。今回は生卵を上に乗せたが、すき焼き風につけて食べても美味しそうだ。

大きなエビが嬉しい

満足してお会計。三浦カレー焼きうどんも、これで4軒食べ歩いたことになる。実はもう1軒リサーチ済みで何度か訪問したのだが、タイミングが悪いのか、いつも臨時休業に当たってしまった。そちらもいつか紹介したい。

うち田

店舗情報TEL: 046-826-4139
住所: 神奈川県横須賀市小川町23-103-A
営業時間: 11:00~20:00
定休日: 無休
主なメニューカレー焼うどん 900円