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よし乃

今週はカレー焼きうどん! 三浦半島から2軒、東京から1軒ご紹介します!


ずいぶん前に、三浦半島のカレー焼きうどんを紹介したことがある。最も有名なのが上州屋という店で、その近所のまるい食堂でも似たようなカレー焼きうどんがあった。

三浦市 よし乃 入口

その記事で「もしかしたら三浦市の食文化として密かに成立しているのかも知れない」と書いたが、どうも図星だったようだ。数は少ないが他にもカレー焼きうどんを提供する店が見つかった。後述するが元祖の店もあったようだ。ただ、地元の人はこの食文化に誰も気づいていない。とりあえず「三浦カレー焼きうどん」と仮に名付けて話を進めよう。

三浦市 よし乃

三浦カレー焼きうどん(仮)を提供する店の一つが、三浦市立病院の近くにあるよし乃という食事処。訪れたのは7月中旬の暑い日だ。三浦市立病院に隣接した薬局の脇を抜けた、その奥に入り口がある。一応は表通りに幟が出ているけど、看板はない。たぶん、地図を頼りに訪れないと見つけられないと思う。

三浦市 よし乃 店内の様子

店舗は古民家風。鉄骨なので古い建物ではなさそうだが、とても落ち着いた雰囲気だ。客席はカウンター4席、小上がり2卓。店は女性二人で切り盛りしていた。平日のお昼時で若い女性の2人連れがランチを食べていた。

三浦市 よし乃 メニュー

メニューは定食や麺類などが中心。和風な店なのにタイ料理のガパオも置いていて、ちょっとビックリ。記載されている営業時間を見て、夜も営業しているのを初めて知った。目当てのカレー焼きうどん(880円)を注文すると、厨房から炒める音が聞こえてきた。

カレー焼きうどんは15分ほど掛かって配膳された。お盆の左にメインディッシュのカレー焼きうどん。右の小皿には玉子焼きと煮豆の付け合せが盛られている。

カレー焼きうどん 880円

麺はツルツルシコシコのうどん玉。具は豚肉スライス、キャベツ、玉ねぎ。そして三浦半島でのお約束通り、生卵が中央にドーンと陳座ましましている。上州屋のように熱々の鉄板ではなく、こちらでは陶器のお皿を使っていた。

三浦独特のカレー焼きうどん

カレーは思ったより濃いめ。しっとりと水分多めの仕上がりで、スパイシーなカレー風味もしっかりついている。市販のカレー粉と言ってしまえばそれまでだが、そのシンプルさも含めて、三浦のカレー焼きうどんの味わいなのだ。キャベツや玉葱は地元産だろうか、甘味があって美味しい。生卵を崩して絡めれば、旨さ倍増だ。

ツルツルシコシコのうどん玉

この生卵が三浦カレー焼きうどんの最大の特徴だ。いろいろ調べたところ、三浦にあった田毎(たごと)という蕎麦屋が、このスタイルの元祖らしい。田毎は既に閉店して久しいが、田毎で働いていた方が件の上州屋を創業し、カレー焼きうどんが人気メニューとして定着したようだ。

うどんを食べ終えたら、結構な量のカレー汁が皿に残った。同じ焼きうどんでも、汁気の多寡など店それぞれで違うようだ。追加注文してご飯を投入したいけど、次の予定もあったのでそれは控えておいた。

海釣りにちょうどよい

あとからきた常連さんが、隣のカウンター席で昼からビールを飲んでいる。自分も一杯飲りたいが、この日はバイクでの訪問だったので断念。機会があれば夜にゆっくり飲み目的で訪れたいな。

よし乃

店舗情報TEL: 046-882-4868
住所: 神奈川県三浦市岬陽町3-23 1F
営業時間: 11:00~14:00 17:00~22:00
主なメニューカレー焼きうどん 880円