宝来軒
5月下旬の週末、山梨県南部にキャンプツーリングに出掛けた。帰りに寄ったのが大月にある宝来軒という大衆中華店。塩見なゆさんのSyupoの記事によると、ここにちょっと変わった焼きそばがあるらしい。
訪れたのは良く晴れた日曜日の昼下がり。大月駅の南にある商店街から路地を入ると、趣のある看板と出前用のカブが出迎えてくれた。
店内に足を踏み入れると、古びた冷蔵庫が目に飛び込んできた。時間が培った存在感。客席は店内テーブルが2卓と座敷席が幾つか設えられていた。常連らしき先客グループは既にビールを何本か空けている。正しい日曜の午後の姿だ。
テーブルに着席にし、お冷を片手にメニューを確認。ラーメンやご飯ものが並んでいる。「芋揚げラーメン」や「馬刺(時価)」なんて品が気になる。
一品料理に「もつ煮」もある。山梨県は馬のモツ煮を出している店も多いが、こちらは馬ではなく豚だそうだ。ここ大月や都留のある郡内地方は、甲府盆地と気候や食文化が少し異なっているが、そのせいだろうか。
注文したのはこがね焼きそば(800円)と餃子(500円)。10分ほどで焼きそばと付け合せのスープが、さらに5分ほど経って餃子が運ばれてきた。
こがね焼きそばは中細麺をカリカリに焼き、周りを玉子で固めてある。麺の中には具材たっぷりの中華餡。あの梅蘭の両面焼きそば的な品なのだ。
麺にはしっかり焼き目が付いていて香ばしい。餡の具はキャベツ、人参、モヤシ、キクラゲ、タケノコ。天辺だけでなく、中にも紅生姜が入っていた。
餡の味付けはかなり酸味が効いてる。紅生姜か、キュウリの漬物か、それともザーサイか、漬物汁のような酸味だ。油っこくて思った以上にこってりしているが、その酸味で幾分か爽やかな味わいに。玉子もたっぷり使われているため、食べ応えがある。
餃子は焼き面が素晴らしい。モチモチの皮とパリッとした焼き目。ニンニクが香るパンチの効いた餡で、こちらも食べ応えあり。Syupoによると、注文が入ったら皮を広げるところから始めるそうだ。本格派~。
お腹も膨れて、お会計は1300円。自分の嗜好にピッタリの地元密着型の食事処だった。東京から微妙な距離だけど、またツーリングの帰りにでも寄らせてもらおうっと。
店舗情報 | TEL: 0554-22-1365 住所: 山梨県大月市大月1-13-6 営業時間: 11:00~21:00 定休日: 不定休 |
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主なメニュー | こがね焼きそば 800円 餃子 500円 |
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