隆意小吃店
とある週末、高円寺でランチを食べようと南口をウロウロしてたら線路沿いに気になる看板を見つけた。
羊肉の串焼きや麻辣烫(マーラータン)などの品揃えからすると、中国の東北料理店らしい。焼きそばもある。
店の名前は隆意小吃店(ロンイーシャオチーディエン)。新大久保や池袋西口の周辺だとそんなに珍しくも無いのだが、高円寺にまでこういう店が現れたとは。
狭い階段で2階へ登り、店内へ。奥に長い造りで厨房に面したカウンターが7~8席。一番奥の窓際には4人掛けのテーブルも一つある。カウンターの頭上にもメニューが幾つか貼られていた。
手元のメニューは表面が日本語で写真付き、裏面が中国語で書かれている。初めて訪問した日は店頭の看板にあった羊汤包子(ヤンタンパオズ・600円)を注文した。
「羊汤」はラム肉スープのこと。あっさり出汁で豆腐とラム肉を煮込み、香菜を浮かべたシンプルな品。滋味あふれる味わいだ。
「包子」は肉入りの饅頭。手頃なサイズ3個を蒸篭で温めなおしてくれた。芯の方はまだちょっと冷えていたが、ホカホカで美味しい。千切ったのをスープに浸して食べても美味い。
そして2週間後くらいに再訪。今度は焼きそば(500円)と焼き魚(380円)、生ビールを注文。
焼きそばは中国語メニューで「炒方便面(チャオファンビェンミェン)」と表記されていた。「方便面」とはインスタントラーメンのことで、袋麺で使われるタイプの麺を使った焼きそばなのだ。
こちらでは茹で上げたインスタント麺を水で締めてから、具と炒めていた。中国ではインスタント麺は「意麺」とも呼ばれ、通常の麺と同様に使われる。特に香港では日本の出前一丁が人気で、通常のインスタント麺より高くなる場合もある。
使われている具は具は玉子、モヤシ、青菜、玉葱、人参。味付けは中華醤油がベースで、ちょっとだけスパイシー。ゴマ油が香る乙な味の焼きそばだ。特に玉子が全体の味わいをベースアップしている。シンプルだが美味い。ビールにもあう。
焼き魚は中国語で「烤鱼(カォユィ)」。カワハギっぽい白身魚を串焼きにしている。味付けはタレを塗って、ゴマとクミンシードを塗してある。スパイシーだが白身魚の淡白な風味を殺さない程度の控えめな味付けだ。小骨が多めだがこれも美味しかった。
ネットで調べたところ、お店の方は黒竜江省の出身で、昨年2017年の9月ごろにオープンしたらしい。店員の女性は日本語が喋れないようだが、調理担当の男性は日本語も達者だ。エスニック料理が充実している高円寺に、東北料理店が増えたのはとても嬉しい。また夜にでも訪れて、他のメニューも試してみたいなー。
店舗情報 | TEL: 050-5595-4835 住所: 東京都杉並区高円寺南3-58-21 kkビル2F 営業時間: 11:30~23:30 定休日: 水曜 |
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主なメニュー | 焼きそば(炒方便面) 500円 焼き魚(烤鱼) 380円 ラム肉スープと肉まん(羊汤包子) 600円 |
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