すぎ本 お宮横丁店
昭和23年創業のすぎ本は富士宮で焼きそばを提供する店の中では最も古い老舗だ。ただし富士宮やきそばが誕生したのが昭和26年頃。この店も富士宮の多くの店と同じく、あくまでも洋食焼(=お好み焼き)がメインの鉄板焼きのお店なのだ。
私はこれまでに2回、すぎ本の本店で食事をしたが、焼きそば目当てならお宮横丁の焼きそば専門店の方をオススメしたい。そちらを最後に訪問したのはもう8年半も前になるか。その日のブログやメモ・写真を頼りに当時を思い出しつつレポを構成してみよう。
頃は2006年7月中旬、海の日を絡めた三連休の土曜日。この年の2月に第一回B1グランプリが開催され、富士宮やきそばが優勝を飾った。ただしまだB1グランプリの認知度が今ほどではなく、ご当地グルメの人気もごく限定的だったように思う。
すぎ本お宮横丁店を訪れたのは15時過ぎ。当時のお宮横丁は今ほど整備されておらず、出店も少なかった気がする。三連休だが時間外れなので観光客も少なく、焼きそばもすぐに購入できた。
当時のメニューは無印の焼きそばのみ。小が300円、並が400円、大が500円という値段設定だ。ちなみに現在の価格は並が450円、大盛りが600円。定食やサイドメニューも増えているらしい。
「焼きそばの大(500円)ください、外で食べていきます」
「はーい」
作りおきの焼きそばを鉄板から樹脂製のトレイに取り分け、諸々トッピングして渡された。持ち帰りだと蓋付きの容器になる。紙コップに伏流水を汲み、外の飲食スペースへ腰掛けていただきます。
麺は叶屋を使用。具はイカ・肉カス・キャベツと、桜海老も入っていたように思う。青海苔の混じった出汁粉が振り掛けられて、脇に紅生姜が添えられていた。
水の加減だろうか、麺はかなり固めの仕上がりで歯応え充分。ソースは独自にブレンドしたものらしい。本店を訪れた際にオタフクソースのボトルを見かけたので、それがベースだろうか。見た目の黒さの通り割りと濃いめの味付けだ。肉カスは意識しないと分からない程度のサイズだが特有の風味は行き渡っている。出汁粉も多めに掛けてあって出汁粉好きとしては嬉しい。さすがの老舗、後を引く美味しさで大盛りでもペロリと食べ終えた。
現在、本店は焼きそばのみの客を断っている。「焼きそば目当ての方はお宮横丁へどうぞ」との案内があり、富士宮焼きそばの幟も立てていない。富士宮の洋食焼やしぐれ焼を味わいたい、あるいは本店の雰囲気を知りたいという人以外は素直にお宮横丁店を利用しよう。
店舗情報 | TEL:0544-24-8272 住所:静岡県富士宮市宮町4-23 浅間大社前 営業時間:10:30~17:30 定休日:火曜日 → ホームページ |
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主なメニュー | 焼きそば(2006年当時) 小 300円 並 400円 大 500円 |
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