青野商店
静岡県西部地域の焼きそば特集も残り2週分となりました。もうしばらくお付き合いのほどを。
掛川駅から程近い青野商店でもおでんや焼きそばを食べられる。ここもやはり掛川風のおでんだ。
訪れたのは2月上旬の土曜日。掛川駅の北口から西へ向かい、たい焼き屋を右折してすぐ左折。駅から100mほど歩いた辺りの左側にあった。高校時代にこの辺もウロウロしていたはずなのだが、全く知らなかった。
店内は奥に長く、左に厨房、右手にテーブル4つ、奥に小上がりといった構成。壁際には駄菓子が並べられ、一番手前のテーブルにおでん鍋が置かれている。おばあちゃん、女将さん、娘さんの女性三世代で店番をしていたが、調理は主に女将さん担当のようだ。先客は一人でおでんを食べながらお店の方とおしゃべりしていた。
メニューはおでんの他、お好み焼や焼きそば、焼うどんなど。肉だのイカだの玉子だののオプションはなし。インスタントラーメン270円というのもある。
「ご注文はお決まりですか?」
「焼きそば(400円)とお好み焼き(400円)、両方ください」
「はい」
「あとおでん貰いますねー」
お茶を出してくれたおばあちゃんに一声掛けてから、お皿を片手におでん鍋の串を選ぶ。
選んだおでんは四品。左から静岡の定番、黒はんぺん。そして掛川独特の鶏皮。その他、好みで蒟蒻とゴボウ巻。掛川辺りだと「ゴンボウ巻」と「ン」を入れて呼ぶ。どれも一串80円也。前回書いたが魚粉のみ青海苔なしのダシ粉も掛川の特徴のひとつ。どれも味が滲みて美味い。おでんを食べながらお茶を啜ったときに「この辺りの食事処で出されるお茶はどこも美味いなあ」と改めて感じた。地元に居たときはそれが当たり前と思っていたが、余所では貴重なんだよなあ。
おでんを食べ終わる頃にお好み焼きが出てきた。薄めに焼いたのを二つ折りにしてあるが、かなりでかい。具は豚肉にナルト、キャベツ、紅生姜。ソースは辛口で刻みノリがトッピングされている。ふんわりした食感でボリュームはあるが食べ飽きない。沢庵は存在せず。どうやら遠州焼の文化は掛川にまでは及んでいないようだ。
続いて焼きそば。蒸した細麺で、具はお好み焼きと同じく豚肉にナルト、キャベツ。削り粉と刻みのりがトッピングされ、脇に紅生姜が添えられている。こちらもソースはピリ辛でかなりスパイシーな味。この日はバイクだったので飲めなかったが、店内には冷えた缶ビールも置かれていた。このピリ辛焼きそばとおでんはビールに絶対合うだろうに。
食後にお茶のお代わりをいただいてお会計は1120円。駅から近いので観光の合間にちょっと寄るのに便利そうだ。今度は徒歩でビールも飲もう。
【2016.09.02追記】2016年8月に訪問したところ、既に閉店してました。残念……
店舗情報 | TEL:0537-22-7881 住所:静岡県掛川市中央1-3-8 営業時間:08:30~19:30 定休日:不定休 → ホームページ |
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主なメニュー | 焼そば、お好み焼 各400円 おでん 一串 80円 おにぎり 100円 |
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