まるきん

函館市 焼きそば専門店 まるきん(まる金)

以前、函館近辺の柔らかいつゆだく焼きそばを紹介したことがあるが、函館の焼きそばと言ったら忘れては行けないのがこちらのお店、まるきん。北海道では貴重な焼きそば専門店のひとつで創業は昭和29年。函館市民に長年愛されてきた店だ。

サテライト松風の建物の脇

昨年の6月下旬、平日のおやつ時に訪問。松風町にある場外車券売場=サテライト松風の建物の脇に店舗がある。ちなみに定休日は水曜だが、車券売場開催の場合は14時まで営業するらしい。

まるきん焼きそば店内の様子

丸に金の字を染め抜いた暖簾を潜って入店。客席はカウンター6席にテーブル3卓。老舗なのにポップな内装。ご夫妻で切り盛りされていて、先客二組の片方と奥さんが談笑していた。和気あいあいと言った雰囲気である。

まるきん メニュー

メニューは焼きそばのみ。さすが専門店だ。いか入り(550円)とスープ(50円)を注文すると3分ほどで配膳された。早い。

いか入り焼きそば(550円)とスープ(50円)

ここの焼きそばはソース後掛けスタイルだ。卓上には青海苔とソース、コショウが置かれている。さらに「お好みで味付けしてお召し上がりください」と、焼きそばと一緒に醤油・マヨネーズ・一味唐辛子も渡された。

適量の青海苔を振り掛け、まずはそのままパクり。麺は中細。深蒸しなのか地色が茶色でゴワゴワした食感。具はキャベツと、カリカリに黒く焦がした挽肉。この肉の旨味が油に滲みて麺に下味を付けている。ただし、ごく薄め。函館という先入観からか、トッピングのイカがプリプリで特に美味しい気がする。

深蒸し麺に後掛けソース

ソースは酸味の効いたウスターでフルーティーな香り。サーっと掛けるとンまい。醤油やマヨもそれぞれ美味いがやはりソースが良いだろう。ボリュームもなかなか。

付け合せのスープは透き通ったさっぱり塩味。塩ラーメンが有名な土地だけあって、このタイプのスープも函館に多い気がする。ざっと平らげてお会計。いやあ、美味しかった。

茶色い麺やシンプルな具、後掛けソースなどは宇都宮や石巻の焼きそばを彷彿とさせる。直接的な関連は無いのだろうが、同時多発的に各地で食べられている点が面白い。函館名物として知名度が更に上がることを願う。

まる金

店舗情報TEL:0138-22-7616
住所:北海道函館市松風町10-11
営業時間:11:30~19:00
定休日:水曜(ただし水曜が車券売場開催の場合は14時まで、祝日の場合は19時まで営業)
ホームページ
主なメニュー並盛 400円 大盛 500円 特大 620円
玉子入り 460円 玉子大 560円 玉子特大 670円
いか入り 550円 いか大盛 650円 いか特大 750円
肉入り 580円 肉大 630円 肉特大 740円
肉玉入り 630円 肉玉大 680円 肉玉特大 790円

いかトッピング 120円 スープ 50円