リンガーハット 長崎宿町店

2018年12月27日

長崎ちゃんぽんや皿うどんと訊いて、あのリンガーハットを思い浮かべる人も多いだろう。日本全国に支店を展開し、さらに海外へも進出している一大チェーンだ。

リンガーハット 長崎宿町店

リンガーハットの1号店は長崎市街地から離れたロードサイドの長崎宿町店。せっかく長崎に来たのだからと土曜日のお昼時に訪問してみた。長崎駅からバスを使ったのだが、乗り場が非常に分かりにくい。行かれる方は県営バスターミナルの窓口に行くことをおすすめする。バスで三十分近く揺られ、最寄りの停留所で下車。おなじみの洋館風の店舗が現れた。

昭和49年8月の開業当時の写真

店内には昭和49年8月の開業当時の写真が飾られている。当初はリンガーハットではなく「長崎ちゃんめん」という屋号だったらしい。中国地方には同じブランド名「長崎ちゃんめん」で展開しているチェーンがある。そちらは「ちゃんぽんとラーメンの良いとこどり」というコンセプトで、リンガーハットの数年前から存在している。2社の関連性など正確な経緯はよくわからない。

カウンターもあり

駐車場もフロアも広く、テーブルが多数並べられている。厨房に面したカウンターもある。長崎県民の中にはリンガーハットのちゃんぽんに否定的な人もいる。ただそれ以上に愛用している地元民も多い。この長崎宿町店もしかり。駅から遠いこともあって地元の人ばかりだった。

リンガーハット 皿うどんメニュー

メニューはちゃんぽんと皿うどんがずらり。皿うどんは太麺や野菜たっぷり、スナック皿うどんや餃子とのセットなどのバリエーションが載っていた。注文したのは長崎皿うどん(税抜き620円)。テーブルの脇には皿うどん用のウスターソースもしっかり常備されている。さすがだ。

皿うどん用のウスターソースも

注文から5分も経たずに皿うどんが運ばれてきた。大きな皿にうずたかく盛り付けられている。餡の具は豚肉・エビ・紅白はんぺん・平天・キャベツ・モヤシ・ネギ・キクラゲ・人参・玉ねぎ・コーン。味付けはそこまで甘くない、あっさり味。粘度は高め。

長崎皿うどん 税抜き620円

麺はサクサクした食感の極細揚げ麺。エアリーとでも呼べばいいのか、ふんわりクリスピーに揚がっている。セントラルキッチンであらかじめ揚げられた麺なんだろうけど、侮れない美味しさだ。ウスターソースはキリッとした味わい。酸味とスパイスが全体の食味を引き締めてくれる。餡の甘さを抑えている点を含め、いかにも万人受けしそうな皿うどんだ。

サクサクした食感の極細揚げ麺

食べあるキングで親交のあるはんつ遠藤さんが、この記事この記事でリンガーハット成功の要点を語っている。「全国の契約農家と提携した具材の安定供給」や「オール電化による味の均一化」など、ここまでの発展は地道な努力と創意工夫があってのものだという。

全体の食味を引き締めてくれる

また長崎滞在中にリンガーハットの系列店「長崎卓袱浜勝」で卓袱料理をいただいた。そこでの料理や接客からは長崎への郷土愛を強く感じた。郷土の味が恋しくなったら、すぐそこにある。彼らが目指しているのは、そんな世界かも知れない。うちのすぐ近所にも出店してくれないかなー。

店舗情報TEL: 095-839-4216
住所: 長崎県長崎市宿町542-3
営業時間: 11:00~02:00
定休日: なし
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主なメニュー長崎皿うどん 620円