まことや 蓮馨寺
山利軒、みどりや、小峰商店と食べ歩いてきた川越の太麺焼きそば。最後の店は蓮馨寺の境内に出店しているまことやだ。川越まつりなどを通じて川越市民に広く知られ、まことや本店よりもこちらの店舗の方が有名なほど。旅番組などでもしばしば取り上げられる店だ。
これまでに三軒食べてさすがに腹がくちくなった。四軒目に行く前に一時間ほど蔵造りの町を散歩して腹ごなし。蓮馨寺へ着いたのは14時半過ぎだった。
この店を訪れるのは二度目だ。前回は2009年だったか、その頃はテントだったのに、仮設とは言え合板で組み上げた立派な小屋に成長していた。スタッフも以前はおばちゃん1人だったのに今回は若い男性が2人もいた。さらには「太麺焼きそば」と大書された幟に「まことや」のロゴ入りTシャツまで。随分と様変わりしたなあ。
客席はテーブルが正面に1卓、裏手に2卓あって、長ベンチも左手に1つ置かれていた。時間帯が中途半端だったが二人組の先客がいて正面のテーブル席は埋まっている。
他の川越の焼きそば屋と同じく、ここもメニューはシンプルな構成。値段は前回から変わってなくてほっとした。カウンターで並300円を注文し、裏手に回ってテーブルに腰掛ける。時の流れに想いを馳せつつ待っていると、やがて割り箸と白い皿が運ばれてきた。
麺は四角い断面でモチモチした食感の極太麺。まるでうどんだがあくまでも焼きそばなのだ。「高橋製麺」と書かれたトレイが置かれていたので仕入先はそこなのだろう。ソースは辛目でやや濃い目。
具はキャベツと肉片。この肉が妙な食感で、挽肉なのだが少し噛むとボロボロと崩れる。不味いわけではないのだが、丁度、日清カップヌードルの謎肉のようだった。
青海苔、紅ショウガのトッピングは川越焼きそばでは初めてだ。ちょっと珍しい。全体のボリュームはほどほどでペロリと平らげられた。満足満足。
帰りがけ、店員さんに声を掛けてみた。
「ここって以前はテントでしたよね?」
「ええ、ようやく雨風を凌げるようになりました(笑)」
確かに作る方も食べる方も雨風は凌げるに越したことはない。味はなるべく変わらない方が嬉しいけど、必要な変化なら大歓迎としておこう。
四軒立て続けに食べて満たされた腹を抱え、そのまま本川越駅まで歩いて帰路に着いた。都心からも気軽に来れる人気の観光地。また暇を見つけて訪れよう。
店舗情報 | TEL:049-224-2915 住所:埼玉県川越市連雀町7-1 連馨寺境内 営業時間:10:00~17:00 定休日:毎週月曜日 |
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主なメニュー | 太麺やきそば 並 300円 中 400円 大 500円 |
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