いむらや 権堂店
長野市に「いむらや」という大衆中華の老舗チェーンがある。地元タウン誌によると創業は昭和30年とのこと。現在営業しているのは2店舗だけで、そのうちの一つ、石堂店については、当ブログの開設直後に紹介したことがある。
あれから約12年。長野を訪れる機会があったので、久しぶりにいむらやのあんかけ焼きそばを食べるため、権堂店へ行ってみた。
いむらや権堂店を訪れたのは、3月中旬の日曜日。長野駅から長野電鉄長野線で権堂駅まで移動。長野電鉄は本数が少ないので、基本的にはバスを使う方が良いだろう。
いむらやは権堂のアーケード街から少し外れた場所にある。外観のデザインは石堂店によく似ている。分かりやすい。
入店したら注文カウンターの列に並んで、頭上に掲げられたメニューを眺めつつ、まず食券を購入する。注文したのはあんかけ焼きそば(650円)と、前回食べられなかったしゅうまい一皿(5個450円)。合計で1100円。
客席はテーブルと一人用のカウンターがある。かなり混雑していたが、カウンターは空席がチラホラあったのですぐ座れた。お冷はセルフサービスで、番号順に配膳されるのを待つ。
カウンターには調味料が並んでいる。信州の定番、からし酢のほかに、ソースもあるのが面白い。ちなみに食券の文字は「焼そば」と「しうまい」。歴史を感じる表記だ。
しばらくして、あんかけ焼きそばとしゅうまいが運ばれてきた。あんかけ焼きそばは楕円の皿に、うず高く盛り付けて供される。圧倒されるビジュアルは相変わらずだ。
麺は平打気味の白い細麺で、サクサクした食感のエアリーな揚げ麺だ。その麺の頂きにあまーく粘度の高い餡がたっぷり掛かっている。餡の具はキャベツ、豚肉、干し椎茸、たけのこ、キクラゲ。さらにチャーシュー、錦糸玉子、サヤエンドウがトッピングされている。彩り豊か!
餡の粘度が高いので、時間が経っても麺はサクサクを保ったまま。カラシ酢を掛けると餡の甘さが抑制される。いむらやでしか味わえない、オリジナリティ溢れる焼きそばは、相変わらずめっちゃウメーン!
しゅうまいもあんかけ焼きそばに負けないほど独特だ。粉が主体で肉はわずか。足利しゅうまいや西浅草の来集軒の焼売に似ている。
肉々しさは皆無だが、これはこれでなかなか乙な味わいだ。カラシ酢も良いが、ソースも合う。あんかけ焼きそばのバディとして、申し分ない存在感だ。
ボリュームある二品だったが、美味しく完食して店を出た。持ち帰りのお客さんも多くて、繁盛していた。石堂店ともども、長野市民の味として末永く親しまれて欲しいなあ。
店舗情報 | 住所: 長野県長野市鶴賀上千歳町1323 営業時間: 11:00~20:00 定休日: なし |
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主なメニュー | あんかけ焼きそば 650円 しゅうまい 5個 540円 |
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