肉汁らーめん 公

2014年3月22日

近年、増加中の二郎インスパイア系のラーメン店。中にはそれを焼いちゃう店もある。神田のつけ麺もといしの「やきじろう」が有名で、近いうちに紹介するつもりで食べにも行ったが、残念ながら今年の2月末で閉店してしまった。代わりといっては何だが、今回は肉汁らーめん公(kimi)を紹介したい。

品川 肉汁らーめん 公 kimi

品川は山手通りと八つ山通りの交わる聖跡公園交差点の角に、昨年5月末にオープンした肉汁らーめん公(kimi)。「ニンニク入れますか?」でおなじみ、二郎インスパイア系の新店だ。この店では普通のラーメンの他、「焼らーめん」なるメニューもあって名物になっているらしい。

訪れたのは3月中旬の平日。店内は明るく、オープンして一年も経っていないためか清潔感がある。客席はカウンターが15席ほどと4人掛けテーブルが2卓。正午まで十分ほどという時間帯で半分ほど埋まっていた。

まずは入り口にある券売機を確認。価格や品揃えはオープン以来何度か変更されているらしい。らーめん(小)豚1枚が600円、らーめん(中)豚2枚が700円、らーめん(大)豚2枚が800円。焼らーめんは中・豚2枚の800円が基本で、大は100円増し、豚2枚毎100円増しとなる。量の多さが予見されたので最小限の構成となる焼らーめん(小)豚2枚800円の食券を購入。「焼らーめんにはビール!」と謳われているが初回で加減が分からないので今回はパスしておこう。

「お一人様ですか、こちらへどうぞ」とカウンターに促されて着席。この店では配膳直前ではなく着席時にトッピングを訊かれた。様子見にニンニク、野菜増しをコール。さらに焼らーめんはカロリーの塩梅もリクエストできるようだ。

焼きラーメン オプション指定

塩分・脂肪分とも気にしなきゃならないお年頃だが、せっかくの二郎系なので2のハイカロリーをオーダーした。セルフサービスのお冷を飲みつつ、眼の前の厨房で焼らーめんが調理される様子を観察する。

湯掻いた麺を鉄板に広げ、両手に持った小手で混ぜ炒め。醤油ダレと背脂で味付けし、大量の野菜を追加してさらに炒める。丼にトングで豪快に盛り付け、豚2枚とニンニクをあしらって出来上がり。

「おまたせしましたー」

うーむ。さすがのボリュームだ。何というか、スープの少ない二郎にしか見えない。つけ麺もといしのやきじろうよりも二郎らしさがそのまま残っている。

焼らーめん(小) 豚2枚 800円

麺は加水率がやや高めの中太平打ち麺。二郎系にしては多少細めで柔らかく感じた。食べ進めたら麺自体の量はほどほどだった。具の野菜はモヤシとキャベツが6:4くらいの割合で、キャベツが意外に多めである。野菜増しをコールしたため当然大量に盛られている。ニンニクは焦がして潰したもの。香ばしくて生ニンニクより食べやすい。豚肉は厚切りで脂身が3割くらい。箸で良い具合にホロホロと崩れる。

味の方は豚の背脂がとにかく効いている。麺に焦げ目がつくように焼かれてはいるが、焼らーめんという呼び方から想像できないほどつゆだくだ。野菜から出ている水分も勿論あるだろうが、つゆの量から背脂の割合を考えると恐ろしい。さすがハイカロリーである。

大量の麺・野菜連合軍と格闘し、表面に透明な層が浮くスープを残して完食。最後の方で独特の豚臭さがちょっと気になったが、全体としてはなかなか美味しかった。個人的には、桜台二郎のように太い平打ちでゴワゴワしている麺が好きなのだが、野菜やニンニクの仕上がりは他の二郎系より好みだった。

店を出る頃はランチタイムということもあって、店内での順番待ちも現れていた。コストパフォーマンスも良いし、今後も人気は続く気がする。ただハイカロリーは身体に負担が大きそうだ。しばらくは食べないでおこう。

肉汁らーめん 公kimi

店舗情報TEL:03-6433-9952
住所:東京都品川区北品川2-25-10
営業時間:11:00~23:00
定休日:無休
主なメニュー焼らーめん(中)豚2枚 800円
焼らーめん(中)豚4枚 900円
焼らーめん(大)豚2枚 900円
焼らーめん(大)豚4枚 1000円

らーめん(小)豚1枚 600円
らーめん(中)豚2枚 700円
らーめん(大)豚2枚 800円