でめ金
北海道は西積丹に位置する岩内町。北を向けば積丹半島、南東にはニセコ連峰、南西方面は日本海沿いに雷電海岸が伸びる。バカリズム『都道府県の持ちかた』で言うなら親指の付け根辺りか。趣ある港町だがツーリングの際も道の駅くらいしか立ち寄ったことがない。
「この辺りにも地元で人気の焼きそばあるかなー」と検索してヒットしたのが今回紹介するでめ金というお店。岩内の市街地にある中華レストランだ。炒麺=あんかけ焼きそばが名物で、WEBサイトでも『創業53年、蒸しメン(あんかけ焼きそば)にこだわり、その味をずっと守り続けております』と謳っている。
訪れたのは6月初旬の平日、夕方17時ちょっと前。フェリーで苫小牧へ上陸したその日に支笏湖から倶知安を経由して岩内までやってきた。R229=雷電国道から港方面に曲がった横道に店舗を発見。赤い暖簾が良く目立つ。
客席はテーブル4卓に小上がり2卓。2階はホールになってて宴会も可能。ディナータイムにはまだ早いためか先客なし。スタッフはご夫妻か、ホール担当の女性に厨房には男性が。他に出前担当も一人いた。
メニューは中華系一色。ラーメンを「柳麺(湯麺)」と書くなど本格的な漢字表記だ。岩内に伝わる義経伝説に因んだ「よしつね弁当」なんてのもある。
「お決まりですか?」
「炒麺(チャーメン)の並(840円)ください」
出せたお冷を飲みながら待つ。壁には「でめ金十戒」なる文言が掲示されていた。「一、お客は不機嫌なものである」など商売人の心構えを説いたものだ。ふむふむなるほど。「一、お客はあながち安いものを好まないものである」なんてのは深いな。と店内を観察してたら楕円の皿とスープの器が運ばれてきた。
餡は粘度高めの醤油餡。肉・イカ・エビに、白菜・人参・ほうれん草・玉葱と具沢山。甘からず辛からず、特徴はないが自然な美味しさだ。
麺は中細でカリカリに焼かれている。焦げ目の香ばしさと餡の風味が相まって美味い。卓上の酢を掛けても良く合う。注文したのは並だが結構ボリュームがあって満腹になった。
この日はとても寒く店に入るまでも凍えていたが、焼きそばのおかげで身体の内から温まった。「一、お客は不機嫌なものである」のかも知れないが、店を出る頃には上機嫌さあね。
店舗情報 | TEL:0135-62-1488 住所:北海道岩内郡岩内町万代26-11 営業時間:10:00~21:00 定休日:木曜 → ホームページ |
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主なメニュー | 炒麺(チャーメン) 並 840円 上 1100円 よしつね弁当 1900円 |
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