赤ちゃん食堂

大分県&北九州周辺の焼きそば特集、3週目! 今週は小倉焼うどんでーす。


終戦直後に生まれた小倉焼うどんこちらこちらの記事で述べた通り「焼うどん自体は戦前からある」と自分は思っているのだが、それでも小倉の焼うどんは特筆したい食文化だ。

というわけで、「小倉発祥焼きうどん店舗マップ」を参考にこの夏食べ歩いてきた3軒を紹介しよう。

小倉 鳥町食道街

まずは赤ちゃん食堂。以前紹介した元祖の店、だるま堂と同じ鳥町食道街にある老舗の洋食屋だ。こちらも昭和20年の創業。インパクトのある屋号は70年前におじいさんがつけたとのこと。由来は不明。

小倉 鳥町食堂街 赤ちゃん食堂

8月上旬、日曜の夜19時ごろに訪問。戦後の雰囲気を色濃く残している鳥町食堂街。道がとても狭く、店の写真を撮ろうにも下れる距離が限られているからどうしてもアップになってしまう。

赤ちゃん食堂 ガラスケース

店頭にあるショーケースには洋食メニューが並んでいる。オムライスにカツカレー、エビフライにハンバーグ。焼うどんは一番上の棚にあったが良く見えない。とりあえず入店。

店は奥に長く、母娘らしき女性2人で切り盛りしている。客席はカウンターが6席。2階もあるようだが、この時間は使っていないとのこと。あとから家族連れが来たが人数が多すぎて入れなかった。

赤ちゃん食堂 メニュー

メニューは洋食や麺類など。焼うどんより地元の人には洋食メニューが人気のようだ。後から来た男性客三人はハンバーグやとんかつ定食を食べていた。

「お決まりですか」
「焼うどん(500円)とビール(中瓶・600円)を」
「ビールはアサヒとキリンがありますが」
「んー、アサヒで」

ビール(中瓶) 600円

珍しくアサヒを選択。焼きうどんは若女将がフライパンで調理してくれた。ビールをチビチビやりながら待つ。7分ほどで出来上がり。

焼うどん 500円

麺はうどん玉。この店は乾麺ではなく、太めの茹で麺を使っている。具はキャベツと肉。そして目玉焼きがオプションではなくデフォルトでトッピングされてくる。カウンターに置かれていた福神漬を脇に添えてみた。

鰹節(魚粉?)とソースの濃厚な味わい

味付けは鰹節(というか魚粉?)とソース。ソースの酸味だろうか、鰹節と相まってオカカ梅のような酸っぱさ。小倉焼うどん研究会のサイトでは「あっさりとした味わい」と紹介されているけど、むしろ油っこく濃厚な味わいで酒の肴にピッタリ。ビールを頼んだからこういう味付けにしたのかな。

目玉焼は半熟&カリカリの自分好み

目玉焼きは端っこがカリカリ、黄身は半熟。自分好みの焼加減で美味しい。麺に絡めて円やかなコクを味わった。ボリュームはほどほどだが、目玉焼きがついて500円という値段は良心的だと思う。

ビールと併せてお会計は1100円。満足満足。洋食類も美味しそうだった。それにしても赤ちゃん食堂の屋号の由来、気になるなぁ。

赤ちゃん食堂

店舗情報TEL:093-521-3148
住所:福岡県北九州市小倉北区魚町1丁目4-5
営業時間:12:00~20:00
定休日:月曜
ホームページ
主なメニュー焼うどん 500円 玉子なし 450円

オムライス 600円 ハンバーグ定食 650円