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お食事処 安田

2021年11月22日

JR小山駅から徒歩5分くらいの住宅街にある安田製麺所。こちらのサイトによれば創業100有余年というから大した老舗だ。製麺所の一角でお食事処も営んでいて、そこに焼きそばもあるらしい。

小山市 安田製麺所 お食事処 安田

6月中旬、平日の昼下がり。時間外れの店内を恐る恐る覗き込むと、店員さんたちが数人、客席で麺のパック詰めを行っていた。

「あの、食事したいんですが今大丈夫ですか?」
「あ、いいですよ、どーぞどーぞ」
「すんませーん、失礼します」

かなり雑然とした店内に入り、5つあるテーブルの一つに腰掛ける。落ち着いたところで女将さんからお冷とメニューを渡された。

お食事処 安田 麺類メニュー

一番の売り物はうどんで、それにそばが続き、焼きそばやラーメンは最後の方になる。まあこの辺で創業100年なら、そりゃうどんだよなー。裏面には定食もあるが、初志貫徹で焼きそば(580円)を注文。

「『生井っ子おにぎり付き』……? 生井っ子ってなんだろう?」

後で調べたら小山が押してるブランド米だった。付いてくるのはおにぎりだけではない。御新香に三品盛り合わせの小皿まで付いてきた。焼きそばしか注文していないはずなのだが、うわー、なんだか凄いことになっちゃったぞ。

焼きそば 580円 のはずだけど……

まずは焼きそば。麺は中細の蒸し麺。酸味の利いたソースで、やや濃い目の味付けだ。具はキャベツと豚肉、そしてポテト。そう、栃木県南部の小山はポテト入り焼きそば文化圏なのだ。

中細の蒸し麺が美味しい

何も言わずにポテトがデフォで入ってくるのは割と慣れているが、この店のポテトは一味違う。クリンクルカットのフライ用ポテトだ。それを麺と一緒にソースで炒めてある。うーん、これは意表を突かれた。しかも案外美味いじゃないか。

このタイプは初めて見た

続いて、ぎゅっと握られた生井っ子おにぎり。具は鮭フレークで、ずっしりと重量感がある。御新香は胡瓜の糠漬け。さっぱりしていて良い口直しになる。

おまけの生井っ子おにぎり

そして小皿の惣菜三品盛り合わせ。紹介は最後になったが実は一番最初、先付けとしてこれが出された。酢豚風煮物、胡瓜の浅漬、鶏唐揚げ。さっきの胡瓜と被っているが細かいことは気にするまい。

サービスの三品盛り合わせ

焼きそばだけ注文したつもりが米だの芋だの揚げ物だの、なかなかヘビーな食事となった。この日は朝から食べ歩きでちと苦しかったが、何とか全部平らげた。帰りがけ、お土産にうどんの生麺を2玉購入。パックなしだと卸値で買えるとのことで、2玉で240円。焼きそばと合わせて、お会計は820円也。

後日、お土産のうどんを茹で、ざるで喰ったら美味かった。しかし個人的には焼きそばを押しておこう。何しろ、あのポテト。きっと話の種にはなるだろう。

お食事処 安田

店舗情報TEL:0285-22-0262
住所:栃木県小山市城山町2-11-12
営業時間:8:00~20:00
定休日:日曜・祝日
主なメニュー焼きそば 580円 玉子焼きそば 680円
(生井っ子おにぎり付き)

米うどんざる 680円 思川ざるそば 680円
あったか米うどん 680円 あったか思川そば 680円
(生井っ子おにぎり・かきあげ付き)

各種定食 780円
(煮物、みそ汁、おしんこ、コーヒー付)