アミーズ・ロティサリーチキン
小田急線の千歳船橋駅に、アミーズ・ロティサリーチキンという店がある。店名に含まれるロティサリーチキンは、フィリピンで「レチョン・マノク」と呼ばれる鶏の丸焼きだ。看板にも”Lechon Manok”と一番上に書かれている。それを筆頭にフィリピンの家庭料理を提供しているお店なのだ。
アミーズを訪れたのは、7月下旬、土曜のお昼どき。千歳船橋の南口を出て少し東に歩くと、飲食店が軒を連ねる通りがある。その通りの餃子屋の右隣で、アミーズ・ロティサリーチキンは営業している。
入って右手が厨房で、店内は南国風にデコレートされている。客席はボックス席が3卓に、カウンターが3席。店員さんは3人。皆さんご家族なのかな? 先客が2組いたが、どちらもちょうど食事を終えたところらしい。
ボックス席に腰掛けてメニューを確認。フィリピン料理というと、上板橋の居酒屋カバヤンでいろいろいただいたことを思い出す。あのときはパンシット・ビホンとパンシット・カントンをミックスした焼きそばをいただいたっけ。
今回は麺類の中から、ミキ(フィリピン風焼きそば)のランチセット(1150円)とミニチキン丼(300円)、ランチビール(410円)を注文してみた。
ランチビールはスーパードライの中生だった。この暑さの昼ビールは最高だ。ただ、せっかくなのでフィリピンの瓶ビールにすればよかったな。
注文から10分ほどでオーダーした品々が運ばれてきた。鶏専門店の強みを活かしたチキンスープも付いてきた。ではではいただこう。
ミキ(Miki)は平打ちの玉子麺を使った、混ぜ炒めの焼きそばだ。グランドメニューでは「鶏白湯と醤油の太麺焼きそば」と説明されているが、玉子麺それ自体も”Miki”と呼ばれているらしい。こちらのサイトによると福建語の”mie ki”が語源だそうだが、漢字は不明。”mie”は「麺」だろうけど”ki”が分からん。
具は豚肉、フィシュボール、キャベツ、パプリカ、いんげん、人参が使われていた。鶏白湯でしっとりした仕上がりだ。醤油はフィリピンで人気のMarca Pina Soy Sauceかな。ニンニクが効いていて、魚醤(Patis)っぽい香りもする。全体的には中華料理の焼きそばっぽいが、ところどころにフィリピンならではの要素を感じる。ポーションはやや軽めだが、麺も味付けも自分好みだ。
ミキのランチセットには、ルンピアン・シャンハイ(Lumpiang Shanghai)という揚げた肉春巻が付いてくる。これはカバヤンでも食べた料理だ。こちらのは魚肉ソーセージくらいの太さで、日本の一般的な春巻に比べるとかなり細い。その分、クリスピーな食感で具がギュッと詰まっている。サクサクで美味しい。
ミニチキン丼はロティサリーチキン=レチョン・マノク(Lechon Manok)をほぐして、ハーブライスにトッピングした品だ。皮はカリカリ、身肉はジューシー。看板メニューだけあってやはり美味しい。卓上のクリーミー・クレオール・ソースがよく合う。一羽丸ごと、食べてみたいな。
食後にランチセットのドリンクとしてアイスコーヒーをいただいた。この日のお会計は1920円。都内のフィリピン料理店は意外と限られており、こういうお店の存在はありがたい。ワンプレートにご飯とおかずを盛り付けたシロッグも気になるし、近いうちに再訪して、他の品々もいろいろ食べてみたいなあ。
店舗情報 | 住所: 東京都世田谷区経堂4-7-8 営業時間: 平日:11:00~15:00, 17:00~23:00, 土日祝:11:00~23:00 定休日: 毎週火曜・第3水曜 → ホームページ |
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主なメニュー | ミキ(フィリピン風焼きそば) 単品 950円 ランチセット 1150円 |
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