広島焼HIDE坊 新橋本店
前回の真打みかさ自由ヶ丘の記事の冒頭で、「とあるルートで知り合った焼きそば好きの方」と書いた。実はその方、某ソースメーカーの社員さんなのだ。ブログのフォームから「社内の焼きそば好きが集まる『焼きそば部』の面々と飲みませんか?」というお問い合わせをいただき、「よろこんで!」と快諾。焼きそばやお好み焼をつまみにガチのプロから貴重なお話をたくさん伺うことができた。
その集まりで会場となったのが新橋にある広島焼HIDE坊というお好み焼屋さん。上の写真の右端に写ってらっしゃるのが店長さん。元社員だった方で、広島焼にほれ込んで会社を辞め、2001年にオープンして今年で15年になるそうな。こちらのお好み焼は麺をパリパリに焼く「麺パリ」が特徴。同社焼きそば部との集まりで食べたのが美味しくて、1週間も経たないうちに再訪してしまった。
訪れたのは7月下旬、平日の11時半すぎ。新橋の烏森口を出て柳通沿いを歩いて数分、オレンジの幟がはためく店舗に到着。まだランチタイムのピーク前だったので店内は空いている。せっかくなので焼くところが良く見えるカウンターに着席。店長さんが先日の会を覚えていてくださった。自分が覚えやすい風貌で良かった。
こちらのランチタイムは、お得な価格でお好み焼が食べられる。広島か関西か、さらに麺やトッピングをいろいろと選べる。自分がチョイスしたのはBセット(1050円)の広島風。トッピングはイカ天とねぎかけを指定。先日の集まりでいただいた、こちらオススメの組み合わせだ。
数人分の注文が眼の前で焼かれていく。ボウルからお玉で生地を掬って、熱々の鉄板に丸ーく広げる。一枚のお好み焼に生地はこれしか使わない。そこに花がつお、キャベツ、とろろ昆布、天カス、モヤシ、イカ天、ラード(ヘットかも)、豚バラ肉と重ねていく。ライブ感満点。頃合いをみてひっくり返し。
茹で上げた麺を横のスペースに丸く広げ、油を注いで揚げる感じでパリパリに焼き上げる。キャベツや生地の焼き上がったのを乗せ、横に玉子を落として麺ごと乗せ、ひっくり返す。ソースを塗って、削り粉・青海苔を掛け、最後に青ネギをドサッと盛り付けて出来上がり。
鉄板に乗ったお好み焼を小手で切り分け、火傷に気を付けながら熱々のやつを頬張る。ソースの香りと小麦粉の風味、それに続いて野菜の甘味が鼻腔を抜ける。パリパリ麺とモチモチ生地の食感のコントラストが楽しい。そして適度に柔らかくなったイカ天も味の要。味わいと食感にアクセントを加えている。
ソースは控えめな塗り方で素材の味を生かしている。足りないと感じたら卓上のソースを足せばよい。あと先日は気付かなかったが、とろろ昆布も控えめながら良い仕事をしている。味わいが複雑で本当に美味しい。コナモンというと炭水化物の塊というイメージがあるが、キャベツやモヤシが大量に使われているので実際はかなりヘルシーな食べ物なのだ。
調理も食べるのも広島焼は時間が掛かるので、いつのまにか正午を過ぎ、店内は満席になっていた。ハフハフと食べているうちに、ふと先日ネットで読んだ記事を思い出した。広島や山口ではお好み焼向けに使われる細いモヤシが主流だという。店長さんに訊いてみた。
「広島のモヤシは細いって聞きましたが、やはりこれも取り寄せているんですか?」
「いえ、いまは東京でも需要があるんで近場で栽培しているとこから仕入れてます」
なるほどねー。東京でも本場の味にこだわる広島焼のお店は細いモヤシを使っているのか。参考になるなあ。
ちなみに麺は広島で定番の磯野製麺を使用。お好み焼専用に開発された麺とのことだが、先日の会ではソース焼きそばもいただいた。焼きそばとして食べても十分に美味しい麺だ。もちろん焼きそばもランチで食べられるので、興味のある方はそちらもぜひ味わってみてほしい。
食べ終えて店長さんにご挨拶してお会計。プロがオススメの広島焼は、ランチで食べてもやっぱり美味しかった。広島出身の友達が「東京には美味しいお好み焼が無い」と嘆いていたので、今度このお店を教えようっと。
店舗情報 | TEL: 03-3437-6608 住所: 東京都港区新橋4-10-7 吉田ビル 1F 営業時間: 11:30~14:00 17:30~23:00(土は夜のみで22時まで) 定休日:日曜日・祝日 → ホームページ |
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主なメニュー | ランチ 広島焼 肉玉そば(orうどんorMIXorちゃんぽん) 750円 関西焼 豚玉 750円 Aセット 広島焼or関西焼+トッピングひとつ 900円 Bセット 広島焼or関西焼+トッピングふたつ 1050円 |
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