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楽園

2017年5月1日

唐突だが「炒河粉(チャオホーフェン)」という中華料理をご存知だろうか? 「河粉(ホーフェン)」は原料に米を使った米粉(ビーフン)の仲間だ。米粉に比べると平たくて幅広く、「きしめん」に似た形状をしている。単に「河(ホー)」とも呼ばれることもあり、ベトナムの「フォー」の語源とも言われている。それを炒めたものが「炒河粉」あるいは「干炒河粉」。以前、新発田のシンガポール食堂の記事でも触れたように「干炒河(ゴンチャオホー)」とも呼ばれる。

横浜中華街 広東料理 楽園

この「炒河粉」も広東などでごく一般的に食べられている焼きそば系の料理だ。ただし日本で置いている店はそれほど多くは無い。横浜の中華街にある楽園はその貴重な一軒だ。

中華大通り 善隣門

中華大通りの善隣門近くにある広東料理店・楽園を訪れたのは3月上旬、平日の夕方17時前。間口は狭いが奥に長いうなぎの寝床のような造りの店舗だ。丸テーブルが3卓とテーブルが6卓。夜の部の口開けだったようで先客はなし。

楽園 店内の様子

奥のテーブルで談笑をしていた姐姐たちの一人が「いらっしゃいませ」とお茶を持ってきてくれた。

楽園 麺類&米粉類メニュー

メニューの麺類の部は「麺」と「粉」とで分かれていた。ちなみに中国語で「麺」は小麦粉、「粉」は米を原料にしたものを指す。米粉や河粉を「麺」と呼ぶのは厳密には間違っているのだが、ここでは分かりやすく「中国キシメン」との日本語訳が書かれていた。

ビール中瓶 520円

注文したのは皮酒=ビール(520円)と炒河粉(中国ヤキキシメン・950円)。ビールはすぐに出てきた。キリンラガーの中瓶だ。モツ系の料理も人気らしいが今回は我慢。グビリと一口飲って15分ほど待つと、山盛りの丸い皿が運ばれて来た。

炒河粉(中国ヤキキシメン) 950円

主役は冒頭で述べた河粉だ。幅は1センチ弱で薄く柔らかい。原材料は違うけどまさにきしめんを思わせる形状と食感である。

割りと薄めの広東料理らしい味わい

具はモヤシ、チンゲンサイ、赤チャーシュー、エビ。味付けは塩ベースで醤油も使われているようだ。ただし割りと薄味で広東料理らしいライトな印象の味わいだった。

表面が赤いチャーシューが食欲をそそる

焼きそばとは違う食感でライスヌードルならではの食味が良い。エビやチャーシューも思ったよりふんだんに使われていた。ボリュームは結構ありコスパも悪くない。何より日本で食べられる店が貴重なので、口にできるのが嬉しい。

本場の味を堪能して、お会計は1470円也。なかなか美味しかった。焼きそば好きは要チェック!

楽園

店舗情報TEL:045-641-9308
住所:神奈川県横浜市中区山下町154
営業時間:11:30~14:30 16:00~21:00(土日祝 11:00~21:00)
定休日:火曜日
主なメニュー炒河粉(中国ヤキキシメン) 950円
牛腩焼河粉(牛バラヤキキシメン) 1000円

炒米粉(ヤキビーフン) 840円
牛腩焼米粉(牛バラヤキビーフン) 890円

牛腩焼麺(牛バラのヤキソバ) 840円
牛肉焼麺(牛肉のヤキソバ) 780円
蝦仁焼麺(エビのヤキソバ) 840円
揚州焼麺(五目のヤキソバ) 730円
鶏肉焼麺(トリのヤキソバ) 730円
肉片焼麺(ニクのヤキソバ) 730円