お知らせ


焼きそば専門 水ト

2021年10月30日

※2021.10.30追記 堺筋本町の店はすでに閉店。運営会社が変更され、現在は大阪駅前第2ビル店のみ営業しているようです。

8月に関西を訪問して以降も、さらにあっちでは焼きそば専門店が増え続けている。先週紹介した姫路の釜谷製麺もそうだし、尼崎焼きそばセンターのマルシェグループは南茨木にも同ブランドを出店したようだ。

堺筋本町の焼きそば専門・水ト(みうら)も、9月5日にオープンしたばかり。「サバ6製麺所」というラーメン店が母体で、口コミサイトなどで注目を詰めている。訪れたのは、10月中旬の土曜日の午後のこと。その際、とあるTV番組からの依頼で撮影カメラが同行することになった。初訪問を取材されるのは初めてで緊張する。ええい、どうにでもなれ。

堺筋本町 焼きそば専門 水ト

焼きそば専門・水トは堺筋本町駅からすぐのオフィス街の細い道沿いにある。中休みのタイミングでの訪問だったが、直前まで満席で、撮影中もお客さんがやってきた。オフィス街の、しかも土曜日のこの時間にこれだけお客さんが入るって、すごい人気だなあ。

焼きそば専門・水ト メニュー

注文は食券制で店頭に券売機が置かれている。奥の店長さんに「お腹空いているんですけど、定食にするのと、ソースと塩の両方食べるのと、どちらがオススメです?」と訊いたら「ソースと塩ですね」との答え。素直に従いぽちっとな。塩はイカエビタコ入りにしておいた。

調理の様子

店内は手前にテーブル席があり、奥に厨房、それを囲むようにL字カウンターがある。調理は中華鍋を使用。こちらの水卜店長は中華も経験があるらしい。手馴れた鍋捌きで具材を炒め、茹で上げた麺を投入。味を調えつつ混ぜ炒め、盛り付けてできあがり。

ソース焼きそば(並) 650円

まずはソース焼きそば(並・650円)。麺は中太平打ちの自家製生麺を使用。一緒に炒められている具は豚肉とキャベツ、モヤシ。なんとコンニャクも一緒に炒めてある。トッピングに目玉焼きと長ネギ削ぎ切り。目玉焼きはあらかじめ焼いてある。黄身がもう少し柔らかめだと絡まりやすいのだが、提供時間や手間との兼ね合いでこういう選択なのだろう。卓上の無料トッピング類から紅生姜なども足してみた。

中太平打ちの自家製生麺が美味い

味付けは甘口のソース。甘さからするとオタフクソースあたりがベースかな? 自家製麺がさすがに美味しい。生麺を売りにした新店が増えているが、こちらは特に太さが絶妙だ。モチモチ感を出しながら、提供時間も考慮したギリギリの太さ。また、つけ麺をやっている店は焼きそばも冷水で締めることが多いが、こちらは茹で上げてそのまま炒めていた。関西のコナモン屋に多いスタイルだが、むしろ中華の手法が垣間見えて面白い。

イカエビタコ入り・塩ダレ 850円

続いて塩ダレ。麺や具の構成要素はソースとほぼ同じだが、コンニャクの代わりに小松菜が使われている。塩ダレは甘味が強めで、そこにコショウが効いている。魚介の風味はやっぱりサバなのかな。サバ6のラーメンを食べたことが無いからわからん。そしてイカ・エビ・タコの贅沢シーフード。タコが入っている点が関西っぽい。塩ダレも美味しいなあ。

イカエビタコの豪華な具材

店長さんの話によると、もともとサバ6の社長が東京のみかさ真打みかさで焼きそばを食べ、それがきっかけでこの業態を始めることになったらしい。なるほど、ステンレス製の銀皿や盛り付けに、みかさの影響が確かに見て取れる。だが具のコンニャクや小松菜など、店独自の色を出している点も沢山あって興味深い。

みかさスタイルに独自要素もチラホラ

他にも例えば卓上のトッピング。天かすと辛子マヨネーズはみかさにもあるが、ニラ唐辛子というのは初めて見た。金龍ラーメンに置いてある、あの辛いニラを思い出す。なによりご飯を付けた定食があるのが、大阪の焼きそば専門店らしい。店長さんによると、定食で注文するお客さんも多いそうだ。焼きそばもそれを前提にした味付けなんだろうなあ。

しっかりリピーターも付いているようだし、新たな焼きそば文化がこの地で花開くのが楽しみだ。今度は油かすや自家製チャーシュー、バッファローチキンなどのトッピングも試してみたいな。

焼きそば専門 水ト

店舗情報TEL: 050-5594-3310
住所: 大阪府大阪市中央区安土町1-6-11
営業時間: 11:00-15:00 17:00-22:00
定休日: 日曜
ホームページ
主なメニュー焼きそば(ソースまたは塩だれ)
並盛 650円 大盛 750円

イカエビタコ入り
並盛 850円 大盛 950円