オタフクソース本社 工場見学
今回・次回は広島でのオタフクソース本社訪問の様子です。番外編的に楽しんでください!
前回、浜松町に出来た焼きそば専門店・りょうを紹介した。その記事の冒頭で触れたOHさんから、7月ごろに広島本社の工場見学やお好み焼教室体験のお誘いを受けた。交通費や宿泊費は自腹になるけど、こういう貴重な機会は逃しちゃならぬ。「行きます!」と即答した。
工場は平日しか稼働していないため、必然的に工場見学も平日に限られる。あれこれ本社と調整してくださり、体育の日を含む3連休の前日、10月初旬の金曜日に日程決定。木曜に仕事を終え、その足で広島行きの最終新幹線に飛び乗っての4泊4日という強行軍。セリーグ優勝で沸き立つ広島へと行ってきた。
待ちあわせ時間に受付でOHさんと落ち合い、「はい、ソース」の掛け声で記念撮影。会議室に移動し、生産技術課の課長さんから工場の規模や工程などの概要を伺う。それにしても会う人会う人、みな「ハッ」とした表情をしていた。なぜだろう??(この疑問はこの記事の最後で明かされます)
その後、白衣に着替え、クリーンキャップをかぶり、手や衣類の埃など念入りにクリーンアップして、同課長の案内で工場見学開始! なお、写真撮影禁止のエリアも多いので、ところどころ想像でお願いします。
まずは原料となる酢や野菜ペースト、アミノ酸などが貯められているタンク群を窓から見下ろす廊下へ。各地から加工された状態で運ばれてきてタンクに溜められ、商品に合わせたレシピに従って、これらが調合されるわけだ。
小学生の団体も頻繁に訪れるので、それらのことも分かりやすくイラストで説明されていた。ちなみに西日本では社会科見学として大人気のコースらしい。見学には予約が必要なのだが、10月前後のシーズンもびっしり予定が埋まっていた。
続いて出来上がった品の品質をチェックする分析室。酸味や糖度などの食味はもちろん、細菌や混入物もここでチェックしているそうだ。万一の事態に備えて、これまでに出荷した商品のサンプルも、すべて倉庫にストックしてあるらしい。
ここからいよいよ実際に商品が作られていく工程になる。まずは調合するエリア。原材料となるスパイスを石臼で引く機械もあり、部屋には峻烈な香りが満ちていた。液体原料はさっきのタンクとパイプで繋がっているが、粉体原料は生産する商品に合わせて必要な材料の分量を見積もり、それをベースから運搬しているそうだ。
調合された原材料はバッチ式と連続式の2種類の方式で調合・加熱される。バッチ式は小ロット多品種の注文に応じるためのラインで、いくつかの釜(クッキングミキサー)が稼働していた。一方、連続式は大量生産に適している方式。50tの巨大調合タンクと、複数の釜をパイプで繋げ、小分けして調合・加熱するらしい。どちらも加熱は蒸気で行っている。同社のメイン商品も連続式で調理されるそうだ。
パイプが入り組んだ連続式ラインもあった。メインのパイプの周りを加熱用蒸気のパイプ複数で囲っているという。これらの複雑な機械群もすべて清掃の仕組みが確立されていて、定期メンテナンスの日に掃除されるとのこと。食品を扱っているだけに、衛生面には徹底的に気を遣っている様子が伺えた。
続いて充填のライン。商品によって樹脂のパックやボトル(スクイズ)、紙パックなど、充填される容器は様々である。清潔を保つため調理されたままの熱い状態で充填されるとは知らなかった。触ってみると確かに熱い。
充填された容器は重さやラベルのずれなど自動チェックされたあと、冷やされてから箱詰めされる。次々と自動的に出来上がっていく様は見ていて楽しい。
最後は梱包。箱詰めされた製品がパレットにガシガシ積まれていく。これも完全に自動化されていて、その日製造されたものはその日に出荷されるそうだ。パレットに積む機械=パレタイザーが動物カラーで塗装されているのが愛らしかった。
以上、挨拶から一時間ほどで工場見学を終了! いやー、実際にソースができあがるまでの具体的な工程を目の当たりできて、本当に良い体験ができた。ちなみにオタフクソースさんは規模が大きいため、いかにも工場という感じだが、地ソースなどのメーカーだともっと手作り感あふれる造りだそうだ。いつか機会があれば、それも見学してみたい。
ところで冒頭の疑問。なぜオタフクソース本社の方々が私を見て「ハッ」としていたのか、あとで公式サイトを拝見して納得した。ふつふつと沸く親近感。いつかご挨拶する機会を得たいなあ。っていうかOHさん、会長さんにまで「こちら社長です」って私を紹介するのは止めてください。
ご案内いただいた生産技術課の課長さんにお礼を告げて本社を後に。本当にありがとうございました! 続いて隣接するWoodEggお好み焼館へ! 次回へ続く!
店舗情報 | 住所: 広島県広島市西区商工センター7-4-27 → ホームページ |
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主なメニュー | 工場見学 無料 ※事前にネットでの予約が必要です https://www.otafuku.co.jp/laboratory/event/index.html |
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