門司倶楽部
門司倶楽部は門司にある老舗の中華料理店だ。公式サイトによると明治36年に社交クラブとして誕生。戦争を経て昭和28年に中国料理店として再出発。昭和46年にリニュ-アルして現在に至るそうな。
訪れたのは8月上旬、平日のお昼時。前回紹介した戸畑・中山楼を訪れたちょうど翌日のことだった。門司倶楽部は門司港駅から山側へ数百メートルの位置にある。重厚な建物に歴史を感じる。
入り口に置かれた食品サンプルもどことなく厳(いかめ)しい。突き当たりにカウンターがあった。ここが受付かと思って脇にいた女性に「一人です」と告げる。
「あ、違うんです。すみませーん、お客さんです」
「わ、すみません」
あわわ、この人もお客さんだったのか。焦った。
改めて女性スタッフがやってきて、右側へ少し進んで左手にあるホールへと案内された。テーブルが13卓並んでいて先客は1人。このホール以外にも客間が幾つかあるようだ。
メニューは中華全般揃っているが、北京料理が得意らしく例えば麺類には炸醤麺や打滷麺が載っていた。注文したのは皿うどん(600円)。「油炒麺」という漢字表記は初めてだ。興味深い。
お冷を飲みつつ待つ間に後から客がどんどん入ってきた。五目冷やしや皿うどんが人気かな。客あしらいがそっけない感じで、良くも悪くも本場っぽい。皿うどんは8分ほどで配膳。
この店もやはり博多風の皿うどんだ。麺は一度揚げたちゃんぽん麺。角ばっていて縮れ気味。具は豚肉、エビ、キャベツ、モヤシ、玉ねぎ、長葱、木耳、蒲鉾、揚げ天など。
味付けは醤油ベースだが割りと控えめで、具材の旨味が主体になっている。麺には旨味がしっかり滲みていて、歯応えも良い。汁気は少なく油っこく、良い意味でジャンクな味わいだ。これは癖になる。
エビは冷凍ものだろうけど、プリプリのがふんだんに使われていた。野菜もたっぷり。これで600円はコスパ文句なしだ。ちなみに会計時には消費税がプラスされる。
東京ではなかなか食べられないけど、博多皿うどんはやっぱり美味しい。麺を一度揚げるという工程があるから「油炒麺」という漢字表記になったんだろうなあ。面白いなあ。
3週に渡ってお送りしました、あんかけ焼きそば&皿うどん特集いかがでしたでしょうか? ほんと博多皿うどんが東京でも食べられると嬉しいんですけどねー。
さて、次回からはこの夏に食べ歩いた大分県&北九州周辺の焼きそばをご紹介します。もちろん日田系の焼きそばや小倉の焼うどんなんかも出ますよー。お楽しみに!
店舗情報 | TEL:093-331-2331 住所:福岡県北九州市門司区清滝3-1-8 営業時間:11:30~14:30 17:00~21:00 (土日祝は通し営業) 定休日:月曜日(祝日除く) → ホームページ |
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主なメニュー | 皿うどん(油炒麺) 600円 チャンポン(陽春麺) 600円 |
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